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Eugene Onischenko / shutterstock

先日、ニューヨークのヤンキー・スタジアムで野球を観戦中の少女が、ファールボールに当たって怪我をする事件が発生した。幸いなことに病院に運ばれが少女は間もなく回復したが、米メジャーリーグ(MLB)に対しファールボール対策を求める声も高まっている。

ブルームバーグのアナリストによると2014年には、年間で推定1750名のファンがファールボールで怪我をしたという。打者たちが猛スピードで打ち出すボールを避けるのは非常に難しく、子供連れのファンたちには特に大きな危険となる。

MLBは現状でこの問題にほとんど対策を講じておらず、安全な場所と言えばバックネット裏のプレミアムシートのみだが、これは最も高額な座席だ。一部のチームは観客を保護するネットの拡張を行う動きも見せているが、MLBでは基本的には、観戦中の怪我等はファンの自己責任となっている。

筆者としては、MLBは日本のプロ野球を見習うべきだと考える。日本の野球場ではファールボールの脅威を重大にとらえ、その危険性を告知する掲示を各所に行っている。また、保護ネットの面積もアメリカの野球場と比べるとかなり広い。さらに、ボールが客席に突入しそうな場合には即座に警告のホイッスルが鳴らされ、危険を知らせている。

ただし、例外もある。読売ジャイアンツの本拠地である東京ドームでは、フィールドのすぐそばに“エキサイトシート”というエリアがあり、選手たちのプレイを間近で観戦できる。一般席よりは高額だが、保護ネットの無いこのエリアでは観客にはヘルメットとグローブが提供され、安全面に配慮しつつゲームが楽しめるのだ。

同じ仕組みをMLBにも導入するのはどうだろう。保護ネットを拡張するのもいいが、ネット無しでよりエキサイティングな観戦を望むファンも多いだろう。MLBの顧問弁護士らがどういう見解かは不明だが、マーケティング面から言えば、この仕組みは球団に新たな収入源をもたらすことにつながるはずだ。

編集=上田裕資

 

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