職場でできる「マインドフルネス」実践法4選

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職場でのストレスを緩和し、企業文化を改善できるものがあれば、皆さんは試してみたいと思うだろうか?

マインドフルネスにはこうした効果があることが分かっており、企業もそれに気が付き始めている。米医療保険大手のエトナは「マインドフルネスセンター」を設立しているし、米グーグルと米スポーツ用品大手のナイキは、瞑想(めいそう)のためのリラクセーションルームを設けている。

そもそも、マインドフルネスとは一体何なのか? また、あなたの仕事とどういう関係があるのだろう?

マインドフルネスとは、「今この瞬間」に注意を向けること。つまり、明日何が起こるかを心配したり、昨日のミーティングで起きたことをくよくよ考えたりしないことだ。この思考の転換により、一歩離れてより良い決断ができるようになるし、創造性や集中力、生産性の向上も見込める。

マインドフルネスを高めるために、瞑想部屋で20分もの間、静かに座っている必要はない。次の4つのシンプルな訓練を通し、今すぐ職場で実践できる。

1. マントラを選ぶ

コンピューターにログインするまで待っていてはいけない。朝一番に前向きなメッセージやマントラ(まじないの言葉)を選び、一日を通じて心の中で繰り返そう。

「安らぎは私から始まる」という言葉は、自分の感情や反応は自分自身の責任だということを思い出させてくれる良いマントラだ。「私は強く、有能で、準備ができている」という言葉は、大切なプレゼンやミーティングの前に心を落ち着かせ、集中力を高めてくれる。

まずは、あなたの内なる目標を考えること。世界の中でどんな存在になりたいかを自問し、それに沿ったマントラを現在形の言葉で考えよう。

2. 呼吸に注意する

呼吸法はヨガのためだけにあるのではない。ゆっくりとした呼吸には心を静める効果があり、ほとんどどこでも実践可能だ。息を吸ったり吐いたりする一つ一つの動作に集中するだけでリラックスできる。

呼吸法をさらに深めたければ、次の簡単な方法を試してみよう。鼻から3秒かけて深く息を吸い、3秒息を止め、その後3秒かけて口から吐くのを繰り返す。目を閉じながらこれを行っても良い。

ストレスを抱えている人は呼吸を忘れてしまいがちで、生きることからまさに自分を切り離してしまっている。
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編集=遠藤宗生

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