つまり、より多くのことを尋ねるほど、あなたはより多くを知ることができる。そして、より多くを理解することができれば、あなた(とその率いるチーム)は、より多くを達成できるということだ。
グループを率いる立場にあるなら、メンバーとの会話には質問を含めるべきだ。そうすることで、問題の解決と発生防止の鍵となる情報を得ることができる。さらに、あなたは「妨げになる人」ではなく、「理解してくれる人」と受け止められるようになる。
リーダーがチームを率いるために部下にするべき質問、そして答えをよく聞いておくべき質問は、主に次の6つだ。
1. 何かしてあげられることはある?
これは部下に直接、個人的に尋ねるべきだ。そして、たとえ難しいことでも、相手が必要だと訴えることを実行しよう。メールでこの質問をしても意味はない。あなたが最善の行動を取るために役立つような返事は得られないだろう。
2. 解決すべき問題はなに?
こう尋ねることで、目の前の課題にエネルギーを集中させ、さらにその課題をより大きな視野で捉えることができる。また、何をすべきかが漠然としていた場合でも、あなたは具体的な指示を出すことができるようになるだろう。目的が明確でない課題を与えて部下をいら立たせることがなくなり、時間も節約できる。
3. 一緒に仕事をする相手は誰?
チームに力を与えたいなら、より「大きなテーブルに着かせる」べきだ。一緒に仕事をすることになる人たちを知り、その人たちの間の権力構造や、それぞれの個人的な弱みについて知る機会を与えるのだ。
準備を整えさせるためのこの質問によって、チームは必要な境界線を引くこと、何を期待できるのかを理解することができる。こうしたことは、チームにとっての強みとなる。
4. 納得してもらえた?
「ボス」であるあなたは、自分の指示に対して人がうなずく姿を何度も目にすることになる──指示の内容に本心から同意している、または本当に理解している人がいなかったとしても。
ただ「演説をして立ち去る」という態度を取ってはいけない。指示を出すときには、必ず会話をすることだ。相手に注意を向けていることを態度で示すことは、大いに役に立つ。チームは話を聞いてもらえていると実感でき、あなたは誤解を含んだ相づちを見ることが減るだろう。
5. 整理してみることはできる?
全体として何をすべきかを明らかにし、すべきことの項目を簡素化し、ゴールを明確に定義する。実現可能なスケジュールを立て、優先順位を決める──どれほど大掛かりな計画を必要とするものでも、簡単にできる小さな仕事が集まったものだと考えれば、全体の作業をより円滑に進めることができる(さらに、あなたは小さな問題への対応を他の人に頼みやすくなる)。
6. 足りないものはない?
こう尋ねた後には、必ず具体的な質問をする必要がある──チームに必要なのは時間なのか、余裕なのか、もっと明確な指示なのか?それとも、情報が不足しているのか、休みを取る自由がないと感じているのか?
この質問をすることであなたはチームに対し、彼らを理解し、彼らに共感していることを示すことができる。