「地球平面説」を主張のラッパー、100万ドルの資金調達を画策中

Paras Griffin / gettyimages.com

米アトランタ出身のラッパー、B.o.B は数年前から「地球は平たい」との主張を展開しはじめて世界を驚愕させている。冗談としか思えないかもしれないが、彼は真剣だ。

現代でもなお地球が平らであることを信じる人は数多く存在しており、B.o.Bもその一人だ。“地球平面説”を唱える人々は、地球が平らな円盤のような形状であると信じ、ドーム状の大気が地球を覆っていると考える。月や星や太陽はそのドームの上に存在するのだ。

B.o.Bは2016年1月、「地平線はまっすぐにしか見えない。だから地球は平面だ」とツイッターに投稿した。天文学者のNeil DeGrasse Tysonは彼にその考えが間違いであることを説明したが、B.o.Bはこれを聞き入れなかった。

そのB.o.Bが先日、クラウドファンディングサイトの「GoFundMe」で資金調達キャンペーンを立ち上げて話題になっている。本名はBobby Ray Simmons JrというB.o.Bは、目標調達額を100万ドルとしており、その資金で小型衛星を打ち上げて、空からの映像で地球が平らであることを証明したいと述べている。

この世には既に数千枚に及ぶ衛星写真が存在する。一体なぜ新たな衛星写真が必要なのかは誰にも分からないが、B.o.Bはとにかく彼が信じる道を、まっすぐに進んでいきたいのかもしれない。

「B.o.Bに地球のカーブを見せろ(Show BoB The Curve)」と題されたこのキャンペーンは、立ち上げから6日間で約130名から合計約3000ドルの資金を獲得している。10ドルを投じた支援者の一人は、メッセージ欄に次のようなコメントを残している。

「地球は平らだ。私たちが“科学”として教えられた内容は欺瞞に満ちており、組織的な洗脳が行われている。人々は子供時代からの洗脳の影響で、科学と呼ばれるものを盲目的に信じるようになってしまった。地球が平らだという主張はバカげた話に聞こえるかもしれない。けれど、自由な考え方が許される社会では、それが何であろうと疑っていいのだ」

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事