ベルガラの収入は、多くがドラマへの出演料ではなく企業とのエンドースメント契約やライセンス契約によるものとなっている。「ビジネス・ファースト」の考え方が、ほかの女優たちとの大幅な収入の差につながっていると言える。
ランキングで2位につけたケイリー・クオコの同期間の年収は、2600万ドルだった。ドラマ「ビッグバン・セオリー」の一話当たりの出演料は100万ドルとなっており、ベルガラの2倍以上だ。だが、エンドースメント契約などを結んでいる企業の数は多くない。
今年のトップ10にランク入りした女優たちの年収の合計は、1億5650万ドルだった。金額の算出に当たっては、ニールセン、ボックス・オフィス・モジョ、IMDBのデータのほか、業界関係者から直接入手した情報を考慮した。全て税引き前、エージェントやマネージャー、弁護士などへの料金支払い前の金額となっている。
映画界より男女平等
テレビドラマでは、出演する俳優のギャラが同額のことも多い。例えば、「モダン・ファミリー」でベルガラと共演するジュリー・ボーウェン(ランキングの6位)の同作への出演料は、ベルガラやその他の男優たち(タイ・バーレル、エリック・ストーンストリート、ジェシー・ファーガソン、エド・オニールなど)と同額だ。
ただ、女優たちにとっては主役が女性のドラマが少ないという問題がある。サンディエゴ州立大学がまとめた報告書によると、せりふがある女性の役は、登場人物の42%だ。さらに、男性より女性の出演者の方が多い番組は、全体の21%だという。ただ、長寿番組となった「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」に出演するマリスカ・ハージティ(同5位)などの活躍のおかげで、この傾向には変化も見られ始めているとされる。
ランキング
2017年の「世界で最も稼ぐテレビ女優」ランキングに入った10人は、以下のとおりだ。
1位:ソフィア・ベルガラ(Sofia Vergara)/4150万ドル
2位:ケイリー・クオコ(Kaley Cuoco)/2600万ドル
3位:ミンディ・カリング(Mindy Kaling)/1300万ドル
3位:エレン・ポンピオ(Ellen Pompeo)/1300万ドル
5位:マリスカ・ハージティ(Mariska Hargitay)/1250万ドル
6位:ジュリー・ボーウェン(Julie Bowen)/1200万ドル
7位:ケリー・ワシントン(Kerry Washington)/1100万ドル
8位:プリヤンカー・チョープラー(Priyanka Chopra)/1000万ドル
9位:ロビン・ライト(Robin Wright)/900万ドル
10位:ポーリー・ペレット(Pauley Perrette)/850万ドル