4. 自分自身と自分の価値観に忠実に
怒りや無力感から、自分がなりたくないような人間になってはいけない。私自身のキャリアで好例がある。管理職になったばかりの頃、私は高ストレスな状況に直面した。私の上司は、ある部下の男性に私が思うよりもずっと低いパフォーマンス評価を付けるよう求めた。私の上司が彼を嫌っていたわけではなかった。上司の上司(人事部を率いる上級副社長)が彼を毛嫌いしていたため、私の上司は自分の上司を喜ばせて、自分の管理が「甘い」と思われないようにしたかったのだ。
私は彼がしっかりと業績を上げていると思っていたので、その状況に大変苦しんだ。結局、この決断がキャリアに害を及ぼすことに恐怖しながらも、自分が正しいと思うことをすることに決め、彼には自分が適切だと思う評価を与えると上司に伝え、実行した。すると驚いたことに、その後この件について何か言われることはなかった。上司は、気骨があると私を認めてくれたのかも知れない。だがおそらくは、自分の要求が不適切だったことに気付き、なかったことにしようと思ったのだろう。
5. 犠牲者になる前に退職する
これが最後の手段だ。犠牲者になることにメリットはない。状況を改善しようといくら努力をしても功を奏さない場合は、その職場を離れる時かもしれない。耐えがたい状況を離れれば、大抵は解放感を得られる。
自分のキャリアをコントロールするにはさまざまな方法がある。自分の上司に対処することもその重要な一要素だ。