「4K動画」で激戦のアップルとアマゾン 価格ではアマゾンが有利

Amazon Fire TV(Courtesy of Amazon)

アップルは4K画質に対応の「Apple TV 4K」を発売したが、その最大の売りである4Kのコンテンツではアマゾンが先を行っている。

アップルはApple TV 4Kの発売にあわせ、iTunesで4Kタイトルを9.99ドルから売り始めた。しかし、競合のアマゾンのプライムビデオでは追加料金無しで4Kタイトルが楽しめる。

これは米国に限った話ではなく、英国のアマゾンビデオでも2016年の「ゴーストバスターズ」の4K版が3.99英ポンド(約600円)で販売中だ。比較的高額な作品でも13.99英ポンド程度で販売されている。

アップルの配信する4K動画はHDR仕様のため、アマゾンの4K動画より画質は優れている。しかし、アマゾンも間もなくHDR対応のAmazon Fire TVを発売すると見られており、アップルの優位性はそう長くは続かないだろう。

ただし、アップルはアマゾンより多くの4Kのタイトルを抱えており、この点ではアマゾンに勝っている。いずれにしろ、既に4K対応のテレビを所有するオーナーにとっては、アップルとアマゾンの2社が価格戦争に突入するのは歓迎すべきことだ。

また、ウォルマート傘下の動画ストリーミングサービスのVUDUにとっても、この2社の価格設定は大きなプレッシャーを与えることになる。VUDUは現在、4Kタイトルを24.99ドルの価格で販売中だが今後、価格を引き下げる可能性もある。

編集=上田裕資

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