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Applying the dark arts of satire, cynicism & humor to consumer tech.

(Photo by Drew Angerer/Getty Images)

スナップの株価は、今年3月のIPO以来下落を続け、9月22日時点でIPO価格から19%下落している。スナップチャットを運営する同社は最近、ハードウェアの開発を手掛ける部門の責任者を交代させ、関連する社員のリストラも実施したが、このことも同社の成長性に疑念を抱かせる一因となっている。

筆者は、スナップ株の空売りをした著名インフルエンサーのオリバー・アイザックス(Oliver Isaacs)にインタビューを行い、スナップの将来展望について話を聞いた。

アイザックスはテクノロジー関連の投資分野において英国で最も著名なインフルエンサーの一人だ。フォロワー数は、インスタグラム、フェイスブック、ツイッター、スナップチャットを合わせて数十万人に達する。まだ30代前半のアイザックスは、フォーチュン500企業のCEO、テック系投資家などにアドバイスをしている。

「多くの人がスナップチャットのストーリー機能からインスタグラムのストーリー機能にシフトしている。スナップチャットの勢いは明らかに落ちている」とアイザックスは指摘する。

「インスタグラムやフェイスブックだけでなく、リンクトインまでもがビデオストーリー機能を追加した。多くのフォロワーを抱えるアカウントが日々インスタグラムに乗り換えている」

スナップチャットの強みは、フォロワーのロイヤリティやエンゲージメントが他のプラットフォームに比べて高いことだという。しかし、弱点は他のSNSに比べてフォロワー数を拡大するのが困難なことだ。

「大物のセレブリティやインフルエンサーたちがインスタグラムに乗り換えれば、他の多くの人も後に続くだろう」

「S&P500入り」のチャンスも逃す

7月末、スナップは株主議決権が少ないことを理由にS&P500指数構成銘柄に含まれないことが明らかになった。アイザックスは5月に当時約23ドルだった同社株を空売りしたという。S&P500入りを逃したことはスナップにとって大きな痛手だ。同社の株価はIPO初日に44%上昇したものの、初決算で目標としていたDAU数1億7500万人、1億8600万ドルを何れも達成できず、株価はIPO価格を下回った。アイザックスは、今後もスナップが長期的に低迷すると予想する。

「インスタグラムのストーリーは、DAUが既に2億5000万人を超え、スナップを7500万人も上回る。短期間でこれだけの差が付いてしまったことからも、スナップの先行きは暗い。スナップチャットはミレニアル世代の間でまだ人気が高いが、マス向けのプラットフォームではない。同社は、ロイヤルユーザーであるミレニアル世代が離反しないよう細心の注意を払う必要がある」

アイザックスによると、スナップはプロダクト開発においても、優れた企業への投資においても、大きな成果を出せていないという。「最近の株価下落の要因として、ロックアップ解除が挙げられる。内部関係者による株の売却は、会社の長期的な成長性に期待できないというメッセージを市場に送ることになる」

アイザックスはスナップの事業の継続性についても疑問をなげかける。「スナップとツイッターには類似点が多いが、私はスナップがツイッターほど長く存続できると思っていない。スナップについてもバイアウトの噂が出ている。しかし、問題を多く抱えたスナップを買収したいと考える企業はいない。シュピーゲルも身売りをしたいとは思っていないだろう。スナップが再生する可能性がないわけではないが、現状は失敗の初期段階にあるかもしれない」

編集=上田裕資

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