当日、最も高値で売却されたのは中国系フランス人画家のザオ・ウーキー(Zao Wou-ki)の作品「Diptyque」で、500万ドル(約5億6000万円)の値がついた。上海のオークションでこれまで最も高値を記録した西洋人アーティストの作品はサルバドール・ダリの「Eléphant du triomph」で、価格は200万ドルだった。
中国ではこのところ写真アートに対する関心も高まっており、中国人写真家の楊福東(Yang Fudong)の作品「International Hotel No. 8」には6万3000ドルの値がついた。
今回のオークションは上海のアートビジネスの中心地であるバンド(外灘)エリアのペニンシュラホテルで開催された。クリスティーズによると現在、同社のグローバル売上の13%が中国人の買い手からもたらされており、今年上半期のアジアの顧客からの売上は35%に達したという。
クリスティーズCEOのギョーム・セルッティは声明で次のように述べた。「我が社は251年の歴史を誇るが中国での歴史はまだ浅く、上海のオークションは今回で5回目だ。今後も中国でのオペレーションに注力し、現地のアートビジネスの発展に貢献していきたい」