インテルの存在感も急上昇
自動運転分野ではここ最近、インテルの存在感が急激に高まっている。9月に入りグーグル陣営のウェイモは、これまでインテル製のハードウェアを同社の自動運転車両に採用してきたことを初めて公にした。
一方でアナリストの間からは、今回のAMDとテスラの提携話は疑わしいとの声もあがっている。Global Equities ResearchのTrip Chowdhryはバロンズの記事で、「AMDはマシンラーニング分野では出遅れた企業だ」と述べた。
しかし、組む相手がAMDでないにしろ、テスラが自前のAIプロセッサ開発に意欲を燃やしていることは確実だ。Bernstein ResearchのStacy Rasgonは「そう遠くない将来、テスラは自前の自動運転チップを発表するはずだ」と述べた。
高いグラフィック処理能力を持つエヌビディアのGPUは、マシンラーニング分野で最も有力なデバイスであるとの評価を勝ち取った。しかし、マシンラーニングにおいては今後、特定の領域に特化した製品の登場が期待されている。
グーグルはデータセンタ向けのTPUチップを発表し、アップルも最新モデルに自社製のA11 Bionicチップを導入し顔認証のアルゴリズムに用いている。自動運転に特化したチップ開発をテスラが行うのは自然な流れといえる。
フォーブスはテスラとAMDにコメントを求めたが、現時点では回答は得られていない。