<1967年>
業界別の市場価値総額
1位 石油・ガス(550億ドル)
2位 テクノロジー(370億ドル)
3位 通信(340億ドル)
4位 フィルム(320億ドル)
5位 自動車(300億ドル)
トップ10社
1位 IBM(テック)
2位 AT&T(通信)
3位 イーストマン・コダック(フィルム)
4位 ゼネラル・モーターズ(自動車)
5位 スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージー(現エクソンモービル)(石油・ガス)
6位 テキサコ(現シェブロン)(石油・ガス)
7位 シアーズ・ローバック(小売)
8位 ゼネラル・エレクトリック(複合企業)
9位 ポラロイド(フィルム)
10位 ガルフ・オイル(石油・ガス)
1967年のトップはIBMで、市場価値は352億ドル。現在の貨幣価値にして2590億ドル(約29兆1000億円)で、現在のウォルマートと同水準だ。当時の上位50社には1917年にはほぼ存在しなかった製薬(4社)、テクノロジー(2社)、航空宇宙・軍需(2社)といった業界の企業が登場した。
1967年は、資産でなく市場価値に基づいてランキングが作成されたため、安全・着実な配当金提供を続ける電力・ガス企業3社がランキング入りした。また、石油は米国の過去100年間の歴史の背景に常に存在している。エネルギー部門は、電力・ガス会社を除いてもトップ50社の18%を占める最大の業界だった。
<2017年>
業界別の市場価値総額
1位 テクノロジー(3兆7100億ドル)
2位 金融サービス(1兆3770億ドル)
3位 医療(1兆3590億ドル)
4位 複合企業(8780億ドル)
5位 通信(7280億ドル)
トップ10社
1位 アップル(テック)
2位 アルファベット(テック)
3位 マイクロソフト(テック)
4位 アマゾン(テック)
5位 バークシャー・ハサウェイ(複合企業)
6位 フェイスブック(テック)
7位 ジョンソン・エンド・ジョンソン(医療)
8位 エクソンモービル(石油・ガス)
9位 JPモルガン・チェース(金融サービス)
10位 ウェルズ・ファーゴ・アンド・カンパニー(金融サービス)
2017年はテック系企業が多数を占め、トップ50には11社がランクインした。過去50年にわたって株式市場の高騰が続いたため、米トップ企業の価値は1967年に比べてはるかに高い傾向にある。首位アップルの市場価値は7700億ドル(約86兆6000億円)。インフレ調整後の市場価値は、50年前のトップ企業であるIBMの2倍以上だ。
ランク入りした企業全体の市場価値は、さらに劇的な成長をみせた。2017年の市場価値統計中央値は1800億ドル(約20兆円)で、1967年の731%に当たる。今年のランキング50位のイーライ・リリーでさえ910億ドルの価値があるが、1967年に50位だったジョンソン・エンド・ジョンソンの市場価値は現在の貨幣価値に換算すると130億ドルを下回っていた。