創刊100年目のフォーブスが選ぶ 各年代の注目の「アンダー30」10人

スティーブ・ジョブズ。写真は1996年に撮影されたもの。(Photo by Bob Riha Jr/WireImage)


・1970年代:デビー・フィールズ/ Mrs. Fields(ミセス・フィールズ)創業者

結婚したばかりだった21歳のフィールズは1977年、高利で借り入れた資金を元手に、カリフォルニア州パロアルトでベーカリーを開業した。温かいクッキーを売り出したところ、ビジネスは急成長。数百万ドルの利益を上げるに至った。61歳になったフィールズは現在も、自社のスポークスパーソンを務めている。

・1960年代:ソウル・スタインバーグ/ Leasco(リースコ)創業者

ニューヨーク・ブルックリン生まれのスタインバーグは、コンピューターのリースを行うリースコを創業。当初はIBMのメインフレームのリースなどを行っていた。

だが、1968年のリライアンス・インシュアランスの敵対的買収によって、スタインバーグは「乗っ取り屋」として知られるようになる。この買収を通じて、29歳の時に富豪の仲間入りを果たした。ただし、リライアンスはその後、破産を申請している。スタインバーグはケミカル・バンクやウォルト・ディズニー・プロダクションの買収に失敗したことでも知られている。

・1950年代:ダン・カーニー、フランク・カーニー/ Pizza Hut(ピザハット)共同創業者

カンザス州ウィチタ出身の兄弟は、ダンが27歳、フランクが20歳だった1958年に母親から600ドルを借り、ピザハットを開業した。1959年からはフランチャイズ展開を開始。他社に先駆け、デリバリー・サービスにも力を入れた。同社は1977年、3億ドルでペプシコに買収された。

・1940年代:パトリック・J・フローリー/ Frawley Pen(フローリー・ペン)創業者

ニカラグア生まれのフローリーは10代のころから、タイヤを買い入れ、パナマに売る商売をしていた。26歳だった1949年、経営が傾いたボールペン・メーカーを買収。インクが漏れないボールペン、「ペーパーメイト」を開発した。その後、そのビジネスをジレットに売却、数年後にはカミソリのシック・セーフティ・レーザー・カンパニーの会長に就任した。

・1930年代:アーネスト・ガロ、ジュリオ ・ガロ/ E&J Gallo Winery (E.&J. ガロ・ワイナリー) 共同創業者

禁酒法の廃止された1933年、24歳だったアーネストは義母から借りた6000ドルを元手に弟のジュリオとワインの醸造を始めた。共同創業したE&Jガロは、米国最大のワイン醸造所となっている。兄弟は長年にわたり、「フォーブス400」にも名を連ねた。

・1920年代:ハワード・ヒューズ/ 映画プロデューサー

石油関連の事業で財を成した父親の遺産を受け継いだハワード・ヒューズは、ハリウッドでも注目を集めた。22歳だった1927年、「Everybody’s Acting(芝居の世の中)」「Two Arabian Knights(美人国二人行脚)」の2作品を公開。その後は航空機メーカーのヒューズ・エアクラフトやTWA航空を創業。映画スタジオRKOやラスベガスのカジノ・ホテルなどを買収した。だが、晩年は隠遁(いんとん)生活を送った。

・1910年代:ウォルター・L・ジェイコブス/ Rent-A-Car(レンタカー)創業者

シカゴ生まれのジェイコブスは22歳だった1918年、フォードの「モデルT」12台でレンタカー・ビジネスを開始。1925年には年間売上高100万ドルに達するまでに成長した。ジェイコブスはその後、事業をジョン・.ハーツらに売却。1960年まで後身のハーツ・コーポレーション(The Hertz Corporation)の社長を務めた。

編集=木内涼子

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