プレッシャー下でも冷静を保つ方法

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毎日髪の毛をかきむしりながら生活したり、勤務したりするのは健康的ではない。プレッシャーにより能力が最大限引き出されることがあるのは確かだが、落ち着いてプロ意識を保つことも重要だ。

キャリア支援業を営む私の元クライアントの一人に、仕事について考えるたびに強い不安を感じ、常に疲れきっていた女性がいた。その影響は生産性だけでなく、生活の質にも及んでいた。私たちは、主導権を握る感覚を彼女が取り戻すための計画を立案。彼女はその後、職場でのストレスを前より上手く管理できるようになった。

言うは易く行うは難し、と思うかもしれない。では、間近に迫った重要な締め切りや、うるさい上司、500件以上たまった未読メッセージに直面していた場合、どうしたら落ち着つけるのだろうか。まずは大きく深呼吸し、そして次に以下のことを試してみよう。

ストレスを生む思考を消す

ポジティブシンキングの力は本物だ。米国の哲学者・心理学者のウィリアム・ジェームズはかつて「ストレスに対する最大の武器は、ある思考の代わりに別の思考を選択する能力だ」と述べた。

これを信じれば、ネガティブな考えではなくポジティブな考えに集中したいと思うだろう。ストレスを生む思考は時を経て積み重なり、最終的には精神の衰弱やパニック発作を引き起こすため、ネガティブ思考を消し去ることが重要だ。

思考は自然と繰り返されることが知られており、これがストレス思考と闘う鍵となる。また、自分自身に、起こり得る最悪の事態は何か問いかけてみよう。思いこんでいるほど恐ろしくない場合が多いはずだ。

ストレスのかかることを考えてしまう時は、意識的にその思考を手放し、代わりにポジティブなことを考えよう。「みんなの前で取り乱してしまうかもしれない」の代わりに「この発表でみんなをあっと言わせよう」と思えば、どちらが気分良くなれるか分かるだろう。

ネガティブな人を避ける

あなたのエネルギーを吸い取ってしまうような負の雰囲気を醸し出している人はできるだけ避けること。そういった人はネガティブな感情を野火のように広げる。あなた自身が落ち着いていても、不安を抱えひねくれた人々に囲まれながら落ち着きを保つのは、至難の業だ。特に重要な締め切りの前などは、そうした悲観的な同僚から離れておくほうがよいだろう。
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編集=遠藤宗生

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