グーグルはこの問題に対処するため、クロームブラウザの次期アップデートで、自動再生動画のサウンドを強制的にミュートする機能を実装する。これは来年1月から自動アップデートが始まる、クロームのバージョン64から導入される機能。
音声を含む自動再生動画は、ポーズボタンが押された状態でサイトに表示される。つまり、サウンドがあらかじめミュートされている動画や、音声が無い動画のみが自動再生を許されることになる。
グーグルは現状よりも“ユーザーの意思に沿う形”で音声や動画コンテンツが提供されることを望んでいる。どのようなタイプのコンテンツを表示するかの選択権をユーザーに委ねることがグーグルの目標だ。
今後は動画や音声コンテンツをユーザーがクリックした場合のみ、それが再生されることになる。また、クロームがユーザーの利用履歴を分析し、そのコンテンツが利用者と親和性が高く、自動再生すべきものであると判断した場合は自動再生される場合もある。
自動再生を許されるサイトの例としては、ユーザーがクロームのスタートページに登録したサイトが挙げられる。さらに、グーグルの検索履歴からユーザーと親和性が高いと判断されたメディアの場合、自動再生される場合もある。特定のサイト経由でスポーツ動画やインタビューを頻繁に再生している場合、クロームはその種類のコンテンツであれば自動再生して問題ないと判断する。
ただし、グーグルは今回のアップデートに先がけ、クローム上での音声の自動再生を完全に停止できるボタンを導入する。特定のサイトに限り自動再生を許可したい場合は、それが可能になる機能も導入する。