ビジネス

2017.09.19

クラウド事業強化の中国ファーウェイ マイクロソフトと提携

Photo by David Ramos / Getty Images

中国の通信大手ファーウェイは、クラウド事業者としても知名度を上げる取り組みを強化している。

ファーウェイはビジネス顧客に同社のクラウドの使い勝手の良さを理解してもらうと共に、サービスの互換性を高めるパートナーを引き込まなければならない。ファーウェイは先日、マイクロソフトと提携することを発表した。今後、ファーウェイのクラウド上でマイクロソフトのアプリケーションが利用可能になる。

ファーウェイはクラウド事業で、「バウンドレスコンピューティング」という概念を打ち出した。ここでのバウンドレスは、ヘテロジニアコンピューティング(異なる種類のプロセッサを組み合わせて構築したコンピュータシステム上で演算を行なうこと)を活用し、従来のコンピューティングの枠組みを広げることを意味する。

ファーウェイは先日、クラウドハードウェアプラットフォームの「Atlas(アトラス)」を発表した。アトラスはパブリッククラウド、AI、HPCシナリオ向けに開発され、AI時代のデータ処理の課題に対処する。

ファーウェイでこの事業を担当するチウ・ロン(邱隆)は、「AI時代が到来し、従来型のハードウェアではAIやクラウド技術の開発要件を満たせなくなっている。新世代のクラウドハードウェアのプラットフォームを目指すアトラスは、最新の技術をいちはやく活用し、リソースの利用効率と性能をこれまでにない高いレベルに引き上げる」と述べた。

ファーウェイはより“つながった”世界を構築し、人々の暮らしを豊かにしていくことを目指している。

編集=上田裕資

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