テニス界の女王、シャラポワが語る幼少期と読者へのアドバイス

元世界ランキング1位のテニス選手 マリア・シャラポワ(Rob Kim / gettyimages)


筆者:試合の日の朝、心の準備をするための習慣は何でしょうか?

シャラポワ:試合の日の朝は、練習の日の朝と同じことをするようにしています。まるで何度も経験済みであることのように試合に臨めるよう、練習は試合のように行いたいのです。

一貫したルーティンをこなすことが非常に重要だというのが私の意見です。食事や給水を計画的に行うこと、練習や試合の前にはウオーミングアップを欠かさないこと、その後の回復運動をすることなどは、どれも同じくらい重要です。

筆者:キャリアを決定付けたような試合と、その時に感じた気持ち、その過程で学んだことについて教えてください。

シャラポワ:テニスに関して好きなことは、自分を常に現実に引き戻してくれることです。ある日、決定的な瞬間に思えたことも、次の日には、今度は同じかそれ以上のレベルに達していかなければならないように思えることもあります。乗り越えられないように思える日も、後で振り返れば最高の教訓を得た日になります。

筆者:キャリアに関する3つのアドバイスを教えてください。

シャラポワ:1つ目は自分から外に出て行くこと。よく知らない人に囲まれ、その人たちをよりよく理解する。そうすれば、質問をしたり、自分の安全地帯から出たり、閉じ込もっていては出会えなかったような人と知り合ったりするスキルが身につきます。

2つ目は、直感を信じること。それが常に正しい答えだという保証はないけれど、直感に基づいて決断すれば、後悔してくよくよ悩むこともありません。

3つ目は、感謝の手紙を手書きすること。この多忙な世の中、時間をかけて個人的なメッセージを書けば大きな効果が得られます。

編集=遠藤宗生

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事