アトラシアンは今から15年前に設立され、ナスダックに上場を果たしている。同社は、2012年にメッセージングツール「HipChat」を傘下に収めているが、今回リリースしたStrideは機能が大幅に向上している。
例えば、ビデオ/音声会議機能がネイティブに統合され、メッセージ機能もタスク管理向けに最適化されている。Strideは、Slackのようなメッセージングアプリだけでなく、UberConferenceやZoomのような会議ツールをはじめ、グーグルやマイクロソフトのエンタープライズ向けソリューションとも競合することになる。
アトラシアンの共同CEO、Mike Cannon-Brookesによると、同社ではこれまで1年以上にわたりマウンテンビューやサンフランシスコ、オースティン、シドニーの開発チームが連携し、Strideの開発に従事してきたという。
「Strideの開発は、我々にとって非常に大きな投資だった。設計をゼロからやり直したが、勇気ある決断ができたことをとても嬉しく思う」と彼は言う。
アトラシアンは、今年1月にタスク管理ツールの「Trello」を4億2500万ドル(約465億円)で買収している。同社は今後、StrideをTrelloと並行して展開し、Hipchatは徐々にStrideに移行するが、サポートは継続する予定だ。
Strideの無料版は、ユーザー数無制限で利用できるが、メッセージ履歴の閲覧に上限がある。有料版は一人当たり月額3ドルから利用することができ、ストレージ無制限で、ビデオツールも優れている。
Stride のバイスプレジデントでプロダクトマネジャーのJoff Redfernによると、Strideの設計に当たっては煩わしい通知を削減し、メッセージング機能のカスタマイズ性を高めることに注力したという。