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2017.09.08

ザッカーバーグ、生中継で「アメリカンドリームの復権」を提唱

Photo by Paul Marotta / gettyimages


ジョブズの妻やティム・クックも賛同

同じくFWD.usに所属するMaria Praeliは、5歳でペルーから米国に移住した。当時2歳だった妹が車に轢かれ、足を切断する必要があったため、両親は米国の医療制度に望みを託してフロリダに渡り、その後はコネチカットに移り住んだという。

彼女は、数年後に祖母が亡くなった際、葬式に参加できなかったことを今でも悔いている。彼女はパスポートやビザの申請に必要な書類が不足しているため、一度出国したら二度と米国に入国することができないのだ。

メキシコ移民のTomas Evangelistaは、15歳の時に携帯電話を買うためにアルバイトに応募した際、自分が不法移民であることを知った。「最初は大きな孤独感を覚えたが、怖くて誰にも相談できなかった」と彼は言う。3人のようなDACA対象者は、今後強制送還される可能性がある。

「状況は非常に厳しいが、あなたたちは米国人だ。我々の国はあなたたちがいてくれることでより良い国になる。あなたたちは勤勉で、大学へ進学し、成功を夢見て懸命に努力をしており、我々の子供や同僚たちにとって素晴らしいお手本だ。あなたたち以上に米国人らしい米国人はいない」とザッカーバーグは述べた。

ザッカーバーグは、FWD.usのサイト上でドリーマーたちが直面している問題や、政治家に嘆願する方法といった情報を提供していることを紹介し、視聴者に迅速な行動を呼びかけた。

ザッカーバーグはこの数か月間、社会活動にこれまで以上に熱心に取り組んでいる。彼は、米国の全ての州を訪れることを目標に掲げ、大統領選出馬への布石ではとの憶測を呼んだ。フェイスブックは、2016年に株式の構成を変更し、ザッカーバーグが支配権を失うことなく公職に就くことを可能にしている。

トランプ政権によるDACA撤廃の発表に先立ち、FWD.usは公開書簡を送り、大統領や議会のリーダーたちがDACA対象者を保護する法案を可決するよう呼びかけていた。この書簡には、ザッカーバーグ以外にアップルのティム・クックCEOや、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス、リンクトインのジェフ・ウェイナーCEOも署名している。

編集=上田裕資

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