インドで市場シェア2位の中国シャオミ 新端末「Mi A1」を投入

シャオミ創業者のレイ・ジュンz(hangjin_net / Shutterstock.com)


インドでのシャオミの事業は好調だ。インド市場でシャオミは15.5%のシェアを持ち、サムスンの24%に次ぐ2位となっている。シャオミは今年のインドでの売上目標を20億ドルとしている。また、ポーランドでは四半期あたりの売上が倍増し、今年4月から6月の出荷台数は22万台に到達。Canalysのデータではシャオミのグローバルの出荷台数は全出荷台数の37%を占めるまでに成長している。

しかし、2013年に市場に参入した台湾では、現状で2%以下のシェアしか取れておらず、OPPO等の中国メーカーに大きく差をつけられている。東ヨーロッパでもシャオミは現地のキャリアと緊密なネットワークを持つ、中国のファーウェイに行く手を阻まれている。

また、米国ではセットトップボックスTV等のガジェットを販売しているが、スマートフォン市場には参入を果たせていない。グローバルで見るとシャオミの存在感は小さすぎるというのがアナリストらの見方だ。ほか、フィリピンでは苦戦し、ブラジル市場からも昨年、撤退している。また、インドやインドネシアにおいても他の中国メーカーらとの競争が激化し、今後の見通しはかなり厳しいと見られている。

しかし、シャオミのWangは強気の姿勢を崩さない。シャオミは今年7月、欧州や中東、アジア各地の銀行18行から合計10億ドルの協調融資を獲得し、約1000名のマーケティング部隊を増強した。

「資金面でも我が社は現在、非常に健全な状態にある。他のスマートフォンメーカーに無い、新たな試みで市場を拡大し、価格に見合う製品を世界の消費者らに届けていきたい」とWangは述べた。

編集=上田裕資

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