今振り返ると、怖気づいて当然の大役だった。テレビの生放送で間違いは許されないし、リハーサルやメモなしで、次のゲストの名前が書かれたカードだけを頼りにスタジオを歩き回り、テレビの視聴者に語りかけるのは簡単な仕事ではなかった。
しかし、どのような理由があったにせよ、この番組の司会者を務めたいという願望は圧倒的で、私は当時、司会者になればどれほど楽しいだろうかということだけを考えていた(実際とても楽しかった)。司会者になったことで、私は下っ端の開発コーディネーターからWGBHの司会者へと一気に躍進することができた。
恐怖心は忘れよう
私たちは皆、恐怖心を持っており、それが完全に消えることはない。しかし、「願望>恐怖心」というシンプルな方程式を一度理解すれば、自分には「願望に集中するか、恐怖心に集中するか」という選択肢があることがはっきりする。
恐怖心に集中すれば、身動きが取れず、状況は悪化するのみだ。しかし願望に集中すれば、2つの効果がある。
1つ目は、活力とやる気が高まること。これにより、自然とポジティブな行動を取れるようになる。2つ目は、恐怖心から気をそらせること。望むものをより明確に思い浮かべれば、恐怖心に支配されにくくなる。