内定を辞退すべき会社が発する5つの危険信号

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以下は読者のミカイルから寄せられた便りと、私からの回答だ。


私は現在1社から内定をもらっていますが、2社目の返答を待っています。

2社目の方がいくつかの点で私に合っていますが、より良いオファーを期待して内定を辞退したくありません。

既に内定をもらった仕事は現職と全く同じ職務で、会社が変わるだけです。私は現在クレジット(信用)アナリストとして勤務しており、内定先でも信用アナリストとして働くことになります。

一番の問題は、この会社には面接の過程で非常にぞんざいに扱われており、失礼だとさえ思ったことです。最初に応募したときには、返事が来るまで6週間かかりました。面接は特定の日時を指定され、こちらの都合を聞かれることはありませんでした。

面接は問題なく進みましたが、それ以降全く音沙汰がなく、4週間半後にやっと連絡が来て2度目の面接に呼ばれました。2回目はとてもうまく行ったと思いましたが、昨晩にメールで内定をもらうまで連絡は一切ありませんでした。

その会社の人と電話で話したことは一度もありません。これって変じゃないでしょうか?

この状況はリスクが高いと思いますか? この内定は断って、他の可能性に賭けた方が良いでしょうか?



ミカイルへ

会社が採用候補者をどのように扱うかを見れば、その会社についてさまざまなことが分かる。あなたに内定を出した人たちが、あなたのことを価値ある人材だと見ていないことは明白だ。

採用過程での会社のあらゆる対応から「あなたのことは全く大事にしていない。内定を断ったとしても、知ったことではない──誰か代わりが見つかるだろうから」というメッセージが読み取れる。

来月の家賃が払えない、という状況でない限り、その内定は断ることだ。承諾したとしても、転職活動は続けよう。

金銭的余裕が少しでもあれば、内定を断って、自分の判断基準を引き上げよう。必死になるあまり内定を受けてしまうと、仕事に気力を吸い取られ、精根尽き果てて自尊心も失い、苦境を抜け出すためのエネルギーや自信もなくなってしまう。

自分に合わない仕事を受けてしまうと、失職期間が1~2か月延びるよりも悪い影響が出る可能性があるのだ。

以下に、「その仕事は受けるな!」と警告を発する5つの前兆を紹介する。
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編集=遠藤宗生

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