善悪あるコーヒーの健康「効果」、理解しておきたい本当のところ

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朗報3:糖尿病を予防する可能性がある

毎日コーヒーを飲むことが、2型糖尿病の発症リスクを低下させる可能性が指摘されている。その理由を正確に特定するのは難しいものの、コーヒーに含まれる化合物が、2型糖尿病の発症につながる細胞内の毒性タンパク質の蓄積を抑制していると考えられている。

悲報3:甘いものがやめられなくなる?

先ごろ発表された研究結果によると、カフェインは私たちの味覚認識に影響を及ぼし、甘さを感じにくくするという。その微妙な変化が、私たちにより多くの甘いものを求めさせる結果につながり得るというのだ。コーヒーがなぜドーナツなどの甘い菓子類とよく合うと感じるのか、その理由はこの点にあるといえるだろう──注意が必要だ。

朗報4:記憶力を向上させる/認知症を予防する可能性がある

コーヒーと記憶力の向上に関連性があるとの結果は、数多くの研究によって示されている。こうした関連性が見られるのは主に、カフェインが持つ知的鋭敏さを高める効果のためと考えられる。さらに吉報といえるのは、この効果は長期的に継続するとの研究結果もあることだ。

また、1日3杯以上のコーヒーを飲むことが、認知症につながる認知機能の低下を防ぐ可能性があることも指摘されている。毒性タンパク質の蓄積を防ぐ効果が、アルツハイマー症の発症を遅らせているとの研究結果もある。

認知機能の低下が予防される理由は、カフェインそのものにあると見られる。ただし、同量のお茶では同じような結果が得られていないことから、カフェインと(ポリフェノールなどの)コーヒーに含まれる数多くの化合物が作用し合っている可能性が高い。

悲報4:GERDを悪化させる可能性がある

胃食道逆流症(GERD)の人はコーヒーをやめるか、少なくとも摂取量を控えた方がいいだろう。コーヒーは胃酸の分泌を促進するため、胸やけの原因にもなる。

追加の朗報:幸せな気分になれる

最後に挙げるのは、科学的にも効果が認められ、私たちが経験からも知っている効果だ。私たちは主に、脳の働きも気持ちも活性化されることから、コーヒーを飲む。短時間の効果ではあっても、飲めば気持ちが高まり、エネルギーもわいてくる。つまり、飲めば幸せな気分になれるということだ。その上、おいしい飲み物でもある。コーヒーを飲むことに、これ以上の理由が必要だろうか?

編集=木内涼子

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