2つ目は、セールスコーディネーター職の面接で同じテクニックを使ったBさんの例だ。
面接官:では、自己紹介をして下さい。
Bさん:はい。3年前に〇〇大学を卒業し、その後2つの仕事を経験しました。△△社で1年間マーケティングアシスタントをした後、クライアントだった●●社に移り2年間働きました。転職を希望する理由は、学びと成長を続けたいとの思いからです。
面接官:素晴らしいですね! 自分の一番の強みは何だと思いますか?
Bさん(この愚問にも素早く対応して):変化に柔軟に対応する能力だと思います。これまでの仕事の両方でこの能力が必要でした。セールスコーディネーターの仕事について少し質問をしてもよろしいですか?
面接官:もちろん!
Bさん:業務内容とリクルーターのCさんの話から、今回の募集は、企画や、発注のトラッキング、顧客データベースの管理などの業務を通してオフィス内外の営業担当者をサポートする新規ポジションかと思います。大きく外れてはいないでしょうか?
面接官:その通り! 上手にまとめてくれましたね。最大の問題の一つは、小規模な顧客まで手が回らないことです。こちらから十分なアプローチができていません。
Bさん:今回採用する人には、今マーケティングチームがしていることに加え、小規模顧客とのつながりを維持する方法を考案してほしいということですね? このポジションの目的は、営業が販売に集中できるようにすることと、さまざまな顧客ニーズの受け皿となることのようですね。
面接官:その通り!
例はここまで
面接官の頭に瞬時に強いポジティブな印象を残すためには、自分が面接を受ける仕事についてしっかり考え抜くこと。「仕事内容については面接で知ればいい」という考えを持たないこと。それでは遅すぎる。
あなたの採用を検討しているマネジャーは、あなたの潜在的なクライアントだ。採用されれば、あなたの唯一のクライアントとなり、人生において非常に重要な人となる。クライアントが最初のミーティングで期待することは皆同じ。それは、自分の話を聞いてもらいたい、問題解決をうたうコンサルタントが自分の抱える問題を本当に理解しているのかを知りたい、という思いだ。