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ハードウェア及び半導体メーカーについて執筆

George W. Bailey / shutterstock.com

テック業界の大手が覇権を争う音声アシスタント分野で、マイクロソフトのコルタナはこれまでずっと一歩遅れた存在だった。コルタナは世界に出回る数億台のWindows 10搭載PCに組み込まれてはいるが、音声アシスタントを使う上でPCがベストなデバイスとは言い難い。

音声アシスタントがその能力を発揮するのは、アマゾンの「アマゾンエコー」のようなスマートスピーカーなのだ。

8月30日、マイクロソフトとアマゾンは両社の音声アシスタントが相互に連携するとのアナウンスを行った。マイクロソフトは今後、アマゾンが開拓したスマートスピーカー市場にリーチでき、アマゾンの音声アシスタント「アレクサ」が持つストリーミングサービスとの連携やスマートホーム製品との連携にも手を広げられることになる。

マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは「あらゆるデバイスをまたいでコルタナを利用可能にすることは、我が社の重要な課題だ。コルタナが蓄えた知見やOffice 365との連携機能をアマゾンのアレクサにもたらすことは大きな前進だ」と述べた。

アマゾン側としても今回の提携はメリットが大きい。マイクロソフトのコルタナはアウトルックと連携し、Eメールの読み上げやスケジュール管理にも対応している。また、約5億人のWindows 10ユーザーにリーチを広げられる利点もある。

音声アシスタント市場では、ほかに2社のメインプレイヤーがいる。アップルのSiriとグーグルのグーグルアシスタントだ。アップルとグーグルはそれぞれ「HomePod」と「Google Home」というスマートスピーカーを発売し、アマゾンエコーを追撃しようとしている。

5億人へのアクセスを追加するアマゾン

テック業界アナリストのパトリック・ムーアヘッドは「この提携はスマートスピーカー市場に、間違いなく新たな流れをもたらす」と述べた。

マイクロソフトとアマゾンの連携が最大のプレッシャーを与える相手はグーグルだという。ムーアヘッドによると現在、グーグルのサービスが利用可能なアンドロイド端末は世界で約10億台だという(中国のアンドロイド端末はグーグルのサービスが利用できないのでここには含まれない)。しかし、グーグルアシスタントが使えるのはAndroid 6.0以降であるため、対応端末は約1億5000万台だ。

これに対し、アマゾンはコルタナとの連携により、新たに5億人のWindows 10のアクティブユーザーへのアクセスを手に入れることになる。

「グーグル側から見るとこれは重大な脅威だ。アマゾンとグーグルの両陣営は今後、ユーザーだけでなくソフトウェアの開発者の争奪戦に突入することになる」とムーアヘッドは述べた。

編集=上田裕資

 

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