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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

Readyforの米良はるか代表取締役CEO

2011年のオープン以来、6900件以上のプロジェクトを成立させてきたクラウドファンディングサイト「Readyfor(レディーフォー)」。数あるクラウドファンディングサービスの中でも社会問題解決系のプロジェクトを多く扱うことで人気を集め、プロジェクトの支援総額は47億円を超える。

Readyfor代表取締役CEOの米良はるかは、いまや社会を変える手段として定着しつつある、クラウドファンディングの本質をどのように捉えているのか。

世の中の問題にアクションを起こせる

Readyforのプロジェクトの中で、社会に大きなインパクトを打ち出せたのが、朝市センター保育園の存続を支援するプロジェクトです。最初は保育園の関係者からの支援が中心だったのですが、次第に保育園とは直接関係のない方からもたくさんの支援が集まり、支援した人の友人の方、そのまた友人の方と支援の輪が広がっていったことが印象的できでした。最終的な支援額は756万円に上りました。

一時期、「保育園落ちた日本死ね」の匿名ブログをきっかけに、多くの人が待機児童問題を知り、保育園の重要性を理解したはずなのですが、具体的な支援策までは思いつかない。そんな人たちに、クラウドファンディングは具体的な支援方法を示してくれたんです。

更に嬉しいのは、一過性ではなく継続的な取り組みになったこと。朝市センター保育園のプロジェクト以降、Readyfor内で保育園の存続を支援するプロジェクトがいくつも立ち上がっています。保育園を守る、ひとつのモデルケースを作ったんです。

この一連の動きを通じて、「おかしいでしょ!」と思ったことに対して、具体的なアクションを起こせる。これこそがクラウドファンディングの力だ、と確信しました。

「取引関係のないお金」なんて存在するのか?

Readyforを立ち上げるにあたって、強く意識したのはお金を出す人の気持ちです。クラウドファンディングには、出資者にリターンが提供される購入型と、リターンが提供されない寄付型の2種類が存在します。

朝市センター保育園のプロジェクトは前者ですが、サンクスレターやポストカードなどリターンの金銭的価値は決して高くない。投資や商品購入といった、お金やモノが手に入る出資と比べると、「なぜお金を出すんだろう?」と思う人もいるかもしれません。

でも、本来は「お金を出す」ことの意味って対価を得るじゃなかったはずなんです。例えば、神社の修繕がそうです。地域やコミュニティのためにみんなでお金を出し合うというのは、長い歴史の中で限りなく行われてきました。

現代は都市部の人口集中や核家族化によって、地域のコミュニティが分断されたと言われています。けれど、その代わりにインターネットが発展したおかげで、今までとは違った様々なレイヤーのコミュニティができた。

私はそんな場での恩義や共感、応援の気持ちにお金が流れるようにしたいんです。これからは地域名じゃなくて、そこに介在する人の思いや活動をインターネットが支援するようになるはずです。

編集=Forbes JAPAN編集部

 

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