1987年の映画「リーサル・ウェポン」の名演で知られるグローヴァーは、多文化主義を推進する市民活動家としても知られている。グローヴァーは8月23日、「米国の住宅環境の歴史は同時に、人種差別の歴史でもある。有色人種に対する差別は多くの分野で改善が見られるが、不動産やそれに関連する資産形成の面では、依然として多くの問題が残されている」と述べた。
グローヴァーは「黒人やラテンアメリカ系の人々は、エアビーアンドビーにホストとして加わることで経済的メリットが得られる」とし、有色人種のプラットフォームへの参加を促した。
グローヴァーは既にニューヨークのブルックリンやサンフランシスコで、ホストを務める有色人種の人々と面会を重ね、さらに多くの人々がここに加わることを望んでいる。「金銭的な理由で家を手放す人も多いが、エアビーアンドビーに参加することで、彼らも家を持ち続けることができる」とグローヴァーは続けた。
エアビーアンドビーはホストや宿泊者の双方に対し、差別をなくすことを呼びかけており、昨年7月には元米国司法長官のエリック・ホルダーを採用し、反差別ポリシーの草案作成を依頼。今年3月に同社は、米国のホスト数を2年以内に2倍まで増やすことを目標とする経済権限付与アジェンダ(economic empowerment agenda)を発表した。
エアビーアンドビーは今回の発表と同時に、NAACP(全米有色人種地位向上協議会)とパートナーシップを結び、有色人種の人々のホストとしての参加を促すキャンペーン活動を始動することを明らかにした。