スマホをAIプラットフォームに
ルービンが目指しているのは、Essentialを新たなコンシューマブランドに育てることだ。彼はスマホ以外にもホームスピーカーを開発し、アマゾンやグーグル、アップルなどの大手に対抗することを宣言している。Essentialは、今後様々なハードウェアを提供し、それらを全てAIによって連携させていくつもりだという。
ルービンは、自身の設立した投資会社「Playground Ventures」の本社でジャーナリストらに対して次のように述べた。
「今後、AIの新たなバージョンが出現し、モバイルに取って代わるプラットフォームになるだろう。それは、従来のプラットフォームとは全く異なる学習システムであり、我々が過去30年に渡って慣れ親しんだエンジニアリングの概念は根本から変化する」
ルービンは、初期のAIの利用方法としてGmailの「スマートリプライ」機能を例に挙げる。スマートリプライとは、機械学習を用いて、まるでユーザー自身が書いたような3つの返信文を提案する機能だ。
「我々が考える次世代プラットフォームとは、メールだけでなくあらゆる場面で利用でき、広く普及するAIのことだ。Essentialは、こうしたプラットフォームの実現を目指し、今後も様々な製品を投入していく予定だ」とルービンは話す。