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働き方革命最前線 ─ポストAI時代のワークスタイル


「サバティカル」という休暇制度をご存知ですか? 元は大学教員の研究休暇の呼称ですが、昨今では長期間の勤続者に対して数か月の休暇を与える制度として、米企業を中心に広まっています。企業によっては休暇中の最低賃金も保障してくれるケースもあります。

誰だって、何十年も同じ職場にいると、どうしても頭が固まってきてしまいますよね。そこでリゾートに行ったり、ボランティアワークをしたりして、新しい自分の可能性と向き合ったり、リセットする。それを経て、また職場で新しい自分の価値を発揮することを目的にした制度です。

しかし、最近話題を集めているのは、これに対し登場した「ジョバティカル」という言葉。これは、世界中で募集している求人を見つけられる求人サイト(https://jobbatical.com/)の名前です。実際に検索すると、アジア諸国におけるIT関連の求人が多く、エンジニアだけでなく、プロダクトマネージャーなどの仕事も豊富。作業は数か月単位の短期間のものが中心です。

このサイトを利用すれば、自分が訪れてみたい国で仕事ができます。さらに最も魅力的なのは、海外という非日常の中で仕事ができるため、もはや「サバティカル」のように日常(仕事)と非日常(休暇)を分けることなく生きていけること。特にアイデアを求めるビジネスマンにとって、毎日刺激に触れながら仕事をするのは理想的ではないでしょうか?

国内の企業でも、日々同じ環境下の中で仕事をするより、なるべく社員が非日常に身を置くことを促す企業が増えています。例えば、ヤフー・ジャパンでは「週休3日制度」や「新幹線通勤」を実施することで、社員が日頃から消費者を観察し、アイデアを生み出せる環境を整えています。



僕がバリ島を拠点にするのは、まさに「ジョバティカル」的な理由です。毎日を非日常化することで、仕事のオンオフに関係なく、あらゆる着想とご縁を得て、日々楽しくお仕事ができています。

とは言っても、そんな働き方ができるのはIT系の人間か、僕のようなもの好きくらいのものだと思っていませんか? いえいえ、おそらく5年後には、リゾートワーカーは珍しくなくなります。今、満員電車に揺られてこの記事を読んでいるあなたも、そのころにはプーケットで働いているかもしれません。その理由はまた次回、お話させてください。

文=尾原和啓

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