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2017.09.07 16:30

病院を「永続的な」ビジネスに変容させる意義とは?

キャピタルメディカ本社にて(左:代表取締役 古川 淳 右:ヘルスケア事業部 高田裕正)

キャピタルメディカ本社にて(左:代表取締役 古川 淳 右:ヘルスケア事業部 高田裕正)

各地域に必要不可欠な医療機関だが、その経営破綻は決して珍しいことではない。キャピタルメディカはその傷みがちな医療機関の経営・運営を受託し、コンサルティング業界で培ったノウハウで永続的に地域に貢献できる医療機関へと再構築するプロ・マネジメント集団だ。

優秀なドクターが多数在籍して高度な治療を行なっていたとしても、一筋縄ではいかないのが病院経営の難しさだ。病院の経営が傾く主たる原因は「病院にマネジメントがないからだ」とキャピタルメディカ代表取締役 古川淳は道破する。医療には長けていても経営は素人ということの多い医師出身の経営者からバトンを引き継ぎ、地域に永続的に存在できるまでの病院に仕立て上げるのが同社の仕事。そして何より驚くのは今回同席した同社の高田裕正のように、他業種出身の中途入社者が、20代の若さで病院に赴き経営手腕を振るっていることだ。

永続的な病院経営に必要な収益の確保

古川 淳(以下古川):創業した2005年当時は、相次ぐ病院破綻が新聞紙上を賑わせていた頃。私たちから見るとその破綻の原因は「マネジメント不在にある」ということが明白でした。優秀な医師が多数在籍し、患者が引きも切らずに押し寄せ、看護師も日々忙しくしているのにもかかわらず、病院が潰れてしまうのは組織運営力不足と経営戦略の不在しか有り得ないと思っていたんです。

地域に必要な医療機関が破綻すれば、お年寄りが歩いていける病院がなくなってしまう。だから存続が必要なんです。永続性を担保するのに大切なのは、きちんと収益を上げること。資本家の論理を排除する非営利原則という考え方は間違ってはいないけれど、病院運営を続けていけないほどに赤字を出すのは本末転倒です。きっちりと事務方が収益を産む環境をつくってこそ、医師や看護師はのびのびと働けるんです。結果、収益力が高い病院で頑張っている人は、経済的な恩恵も受けるべきだと思っています。

実際に京都の病院であったことなんですが、緊急性の高い急性期医療への取組みを積極的に行っていた病院がありました。ところがその地域は周囲に大きな急性期病院が乱立しているエリアでした。キャピタルメディカが経営に参画し、地域のニーズを考えリハビリなどの回復期医療を中心に方針を180度転換したんです。そしてライバルだった周囲の大病院に対し、急性期患者が退院した際には紹介して欲しいと頭を下げて回ったんです。もう張り合いませんと。

すると、ライバルだった近隣病院からとても喜ばれました。近隣の病院も患者の出し先に困っていたんですね。ガラガラだったベッドが、すぐに埋まるようになりました。その結果、大幅に収益力が回復、今では地域の回復期病院として必要不可欠な病院になっています。

医療不在を水際で防ぐ経営手腕の提供


古川:もちろん手術の縫合の際に安いものを使えなど、医療手技に口を出すことはあり得ません。医療の質を下げてしまったら、それは必ず収益に跳ね返りますし、何よりもそれは我々の理念に背きます。得意分野には積極的に投資していく。それが経営です。
地域の医療不在を防ぐ継続性を持った病院をつないでいくためには、職員の考え方を刷新することも大切です。時には看護部長のような要職を交代させることもあります。弊社には看護師資格を持つスタッフも多数いるので、必要ならビジネスセンスのある事務長職も派遣します。また、現場で意欲ある人材をピックアップするのも重要。それによって病院は内部からも大きく生まれ変わります。

キャピタルメディカのやれることは他にもたくさんあって、金融・会計や人材採用、医薬品の調達まで多岐にわたります。まさに経営のすべてを行うのが我が社。そして弊社の一社員でありながら、派遣先では経営リーダー的な立場で動くのが弊社の社員です。

高田裕正(以下高田):2年半いた不動産業界から転身して、現場で働いて5年目になるのですが、2年のOJTを経て独り立ちした時には驚きました。なぜなら、いきなり300人もの職員がいる病院の実質トップとしてマネージすることになるので。ですが経営をダイレクトに体感できるのが、この仕事の最大の魅力だと、いま実感しています。

古川:そういう状況に興奮するかどうかが適性の鍵かもしれません。机上の空論ではなく経営のダイナミズムを、若い時代から現実の問題として扱うことができる。そして、医療現場の最前線に立ち、現場が抱える課題や空気感に直に触れることができるのは、弊社ならではだと思います。私も監査法人時代は、クライアントと一線を置いたコンサルテーションに不満が溜まっていましたから。

高田:もちろん、いきなり現場ではなく、OJTを受け、会議の進め方、人事の根回し、揉め事の対処までしっかり学んでからですが。

古川:現場で対処できない場合は、本社のより高度な経営ノウハウを駆使して解決します。現場スタッフとの社内議論はかなり厳しく詰めますね。我々の判断は、多くの人の人生を変えてしまうことになるので、そこには怖さもあります。その責任を引き受ける覚悟がキャピタルメディカで働く人の条件かもしれません。

▷キャピタルメディカ http://capimedi.com

古川 淳(ふるかわ・じゅん)◎1974年生まれ。キャピタルメディカ代表取締役。公認会計士。中央青山監査法人退所後、2005年に医療機関の運営・経営支援を行うキャピタルメディカを設立。

Promoted by CAPITAL MEDICA 文=清水りょういち 写真=三木匡宏 編集=明石康正

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