また、若い女性労働者が特に指摘したのが、「望まない性的な誘いかけに対応しなくてはならない」ことだった。一方、若い男性労働者たちは、「暴言による苦痛」を経験していた。
身体的な負担については、回答者の45%が就労時間の4分の1以上にわたって大量の物を運ぶ作業をしなくてはならないことを挙げた。また、44%の人は就労時間中のほとんどを座って過ごさなければならず、34%は反対にずっと立っていなければならないと答えた。
さらに、就労時間中の少なくとも4分の1において、極端に高い、または低い気温に耐えていると答えた人は、全体の42%近くに上った。化学物質や感染性物質の取り扱いや、煙・蒸気などを吸い込んでしまう環境での作業を行っている人も多い。
ただ、調査結果で明らかになったのは、否定的なことばかりではなかった。
回答者の79%が「同僚との良好な協力関係」を報告。78%は同僚を「好ましい人たちだ」と答え、58%が上司は自分を「支えてくれている」と述べた。
米国の職場で求められる身体的負担として挙げられた主な作業は、以下のとおりだ(特に説明がない場合は、就労時間の4分の1以上において行っている作業)。
・手や腕を使い続ける─ 74.8%
・大量の物や大勢の人を移動させる─ 45.1%
・(一日中または大半の時間において)座り続けている─ 44.3%
・極端な(高温または低温の)気温の環境で作業する─ 41.7%
・疲れる、または体に痛みをもたらす姿勢で作業する─ 40.9%
・(一日中または大半の時間において)立ち続けている─ 34.3%
・騒音がひどく大声で話さなければならない─ 29.9%
・化学物質や感染性物質を取り扱う作業をする─ 25.9%
・煙や蒸気、粉末、粒子、ガスなどを吸い込んでしまう環境で作業─ 23.5%
・手工具・機械などの振動に耐える作業をする─ 22.2%