動画を見る限り、期待通りの性能を実現しているように見える。価格はアルミニウム製モデルが1200ドル、チタン製モデルが1600ドルとかなり高額だ。本体にはイヤホンジャックとUSB-Cが搭載され、側面はグリップしやすいよう起伏のあるデザインになっている。電源ボタンは側面に設置され、指紋センサーが組み込まれている。
しかし、何といっても最大の特徴はホログラフィックディスプレイだ。ホログラフィックという名称ながら実際の表示は3Dだが、高解像度ディスプレイを搭載し、3D専用メガネを着用せずとも3D的な映像を実現するようだ。
MKBHDはホログラフィックディスプレイの映像について「感動して言葉が見つからなかった」と述べている。MKBHDはテック系ユーチューバーの中で最も経験が豊富な一人であり、その彼が最大級の評価を与えていることからも、その性能の高さが伺える。しかし、需要がどれだけあるかは不明だ。
多くの人にとってより重要なのはカメラ性能だろう。4Kカメラのパイオニアと呼ばれるRed製だけに、カメラへの期待値は高い。Hydrogen Oneのカメラには、3D画像を撮影するために2つのレンズが搭載されている。MKBHDは動画で「カメラ性能は非常に優れている」と述べている。
高品質な動画を撮影したいユーザー向けに、交換用レンズや大型のイメージセンサーなどのモジュールも数種類用意されている。RedカメラのRAWフォーマットはハリウッド映画にも多く使われており、プロ仕様の撮影も可能になるのかもしれない。
採用されているレンズシステムは明らかになっていないが、恐らくマイクロフォーサーズ(MFT)ではないかと思われる。この他にも、長時間の撮影用にバッテリーモジュールが提供されるのかもしれない。
Hydrogen Oneの認知度はまだそれほど高くないが、筆者は今回公開された動画を見て非常に興奮している。近年で最もインパクトの大きい新型スマートフォンのリリースと言っても過言ではなく、今後発売される端末に多大な影響を及ぼすことは間違いない。