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2017.08.15 17:00

最も稼いだ女性アスリート、S・ウィリアムズが2年連続トップ

セリーナ・ウィリアムズ (Photo by Recep Sakar/Anadolu Agency/Getty Images)

セリーナ・ウィリアムズ (Photo by Recep Sakar/Anadolu Agency/Getty Images)

15年間にもわたってトップクラスであり続けるアスリートは、他にほとんどいない。女子テニスのセリーナ・ウィリアムズは今年5月に35歳を迎えてもなお、トップの地位を維持し続けている。
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バスケットボールのマイケル・ジョーダンやボクシングのモハメド・アリ、陸上のウサイン・ボルトなどはしばしば史上最高のアスリートと称賛されるが、ウィリアムズも同様の称賛を受けるに値する選手だ。

ウィリアムズは戦った試合の86%で勝利を収め、姉のビーナス・ウィリアムズを破った今年1月の全豪オープンで、オープン化以降のグランドスラムで史上最多となる23回目の優勝を果たした。最年長のトップ選手として活躍を続ける彼女のエンドースメント契約料は、グランドスラムの通算優勝回数がシュテフィ・グラフ(ドイツ)が持っていた最多記録(22回)に近づいた数年前から、大幅に引き上げられていた。

2016年6月1日からの1年間にウィリアムズが得た収入は、賞金とスポンサー料などを合わせて推定およそ2700万ドル(約29億7500万円)。エンドースメント契約料は種目を問わず、その他の女子選手らの倍近くに当たる金額だ。生涯獲得賞金は8400万ドル(約92億5600万円)となり、この金額もまた、その他の女性アスリートらの2倍以上となっている。
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ウィリアムズは今年4月、婚約者でソーシャルニュースサイト「レディット(Reddit)」の共同創業者、アレクシス・オハニアンとの第一子を妊娠中であることを公表。出産予定は今年9月中と見られており、全豪オープン後の試合は欠場している。

ただ、その間も女子アスリート界をリードし続けていることに変わりはない。現在契約しているゲータレードやJPモルガン・チェース、ナイキなど10社以上との関係は、休業中も継続する。また、今年5月にはフェイスブックの最高執行責任者(COO)であるシェリル・サンドバーグの推薦を受け、インターネット調査最会社サーベイモンキーの取締役に就任した(サンドバーグは同社の取締役でもある)。

以下、2016年6月からの1年間で最も稼いだ女性アスリートのトップ10を紹介する。主要なスポーツの中で唯一、男女の賞金額に差がないことから、大半はテニス選手が占めている。

1. セレーナ・ウィリアムズ(テニス、米国) 2700万ドル
2. アンゲリク・ケルバー(テニス選、ドイツ) 1260万ドル
3. ダニカ・パトリック(カーレース、米国) 1220万ドル
4. ロンダ・ラウジー(総合格闘、米国) 1100万ドル
5. ビーナス・ウィリアムズ(テニス、米国) 1050万ドル
6. ガルビネ・ムグルサ(テニス、スペイン) 770万ドル
7. キャロライン・ウォズニアッキ(テニス、デンマーク) 750万ドル
8. アニエスカ・ラドワンスカ(テニス、ポーランド) 730万ドル
9. ユージェニー・ブシャール(テニス、カナダ) 710万ドル
10. シモナ・ハレプ(テニス、ルーマニア) 620万ドル

昨年2位だったマリア・シャラポワ(ロシア)は前回から最も大きく順位を下げ、ランキングから姿を消した。それ以前は11年間にわたりトップを維持していたが、禁止薬物のメルドニウムを使用していたとして、15か月の出場停止処分を受けた。

各選手の推定収入は、2016年6月1日から2017年6月1日までの賞金、給与、エンドースメント契約料、ボーナス、アピアランスフィー(出場料)、ロイヤリティー収入から算出した。トップ10に入った選手らの収入の総額は約1億900万ドルとなり、前年から13%減少している。

編集=木内涼子

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