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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

チームラボの猪子寿之とジュンハシモトの橋本淳

大自然に囲まれた徳島県那賀郡。そこにルーツを持つ2人の天才がいる。日本を代表するウルトラテクノロジスト集団チームラボ代表の猪子寿之氏と、表参道ヒルズにフラッグショップを構えるメンズファッションブランドジュンハシモトの橋本淳氏だ。

地方から東京に進出し、世界を目指す2人。人並外れた頭脳と行動力で、未来を創造していると言っても過言ではない。そんな2人が、幼少期の原体験から、多忙を極める経営者の仕事術、時代に名を刻む壮大な夢まで、本音を語り合った。4回の連載を通して、その奇抜な思考回路を読み解いていく。(第1回第2回第3回


──時代の最先端を走るお二人ですが、日頃はどのように情報をインプットしていますか?

橋本:僕は基本的にノーリサーチです。でも唯一ファッションに関しては、毎分毎秒インプットしていますよ。例えば今日の猪子さんの服を見て「なんでカモフラージュ柄を選んだんだろう」「なんでインナーを白にしたんだろう」って考える。気に入った情報は自然に脳内の引き出しに入るんですよ。そうすると、アイデア出しの時に「あのインナーよかったな」「今回使えるんじゃないか」っていう感じで勝手に引き出しが開いて思い出せるんです。

猪子:それならどこかへ出掛けてリサーチしなくても大丈夫ですね。僕は特に意識していることないなー。

橋本:変にアンテナ広げると、人の意見とか世の中の流れとか、成功例・失敗例が入ってきちゃうからね。それで腕が鈍るくらいなら、情報は少ないほうがいいと思う。それとも、自分に自信があるとか?

猪子:自信はない!ないない!!(笑)僕は単に疎いだけ。興味がないというか…。テレビを見ちゃうと、一週間くらい鬱になるんだよね。すぐ批判するじゃないですか。この時代のこの国の倫理観からずれると、こぞってバッシングする。非科学的なことも平気で言ったりする。

橋本:しかもそれが正義として伝わっちゃうんですよね。

猪子:そういうの、耐えきれない。

橋本:僕も、テレビが嫌になることはありますね。だからニュース以外ほとんど見ないんですよ。スポンサーがついている番組だと、ライバル企業のロゴとかパッケージとか全部ぼかして隠すでしょ。クレーム対策だろうけど、しょうもないなと思って。こういう世界に生きていると思うと、馬鹿らしい気持ちになりますよ。

猪子:そう。人類の歴史でいうと、瞬きくらいの瞬間でしか通用しない常識みたいなものを振りかざして平気な顔しているのが耐え切れないんだよ。

橋本:あれ? でも猪子さん、たまにテレビ出ていますよね。自分が出ている番組も嫌なんですか?

猪子:チームラボのイベントの告知をしてくれる番組には、感謝してます。

──忙しい毎日を過ごしていると、リフレッシュしたくなる時もあると思います。お二人のストレス解消法を教えてください。

橋本:僕は最近、ブラジリアン柔術を始めたんですよ。格闘技の経験全くないのに、突然誘われてノリで申し込んじゃったんですけど。

猪子:しんどそう。

橋本:すごい疲れますよ。でも何がいいかって、28歳の師範に素直に教えを乞うっていうのがいいんですよ。会社にいると、いくら謙虚な姿勢でいたとしても社長は社長でしょ。でも道場では、何か言われたら「はい!」って返事をして、「違う」って言われたら「すんません!」って謝ってすぐ直す。環境がリセットされる感じです。40歳すぎてこういう経験ができる場所ってなかなかないですよ。

猪子:新しいビジネスを始めるのも、今までとは違う環境をつくる一つの方法だと思いますけど…。

橋本:ビジネスだと、それなりにできちゃいそうな気がするんです。猪子さんが居酒屋始めたとしても、きっと上手くいきますよ。

猪子:いやいやいや。

橋本:ブレーンもいるだろうし。新しいことをゼロから始めるって、意外に難しいんです。ブラジリアン柔術は一つひとつ技を教えてもらって、それを覚えれば覚えるほどうまくなるんですよ。達成感がある。あの気持ちよさをもう一度味わえるのは実に面白いですよ。猪子さんはストレス解消、どうやっているんですか? 恋愛とか? ハンティング的な(笑)

インタビュー=谷本有香 構成=華井由利奈 写真=藤井さおり

 

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