生産性を奪う夏 暑さで効率が上がる作業とは

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オーストラリア・アデレード大学などの研究チームは、熱波がアデレード市民の健康に及ぼす影響を調べた。結果、気温が26.7度まで上がると、気分障害を含む精神・行動障害、認知症、ストレスや睡眠に関連した症状による患者入院数が跳ね上がった。熱波の間の入院数は7.3%増加したという。

しかし、悪いことばかりではない。暑さのあまり次のセール広告企画や小説執筆がはかどらなくても、満足な仕事は秋まで無理だとあきらめる必要はない。

コーネル大学の研究チームは、機械的な作業には涼しい環境よりも暖かい環境が適していることを発見した。オーランドの保険会社で行った実験の結果、オフィスの温度を20度から25度にすると、タイピングの間違いが44%減り、タイピング処理量が150%増加した。夏の盛りは、データ入力に最適なようだ。

編集=遠藤宗生

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