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テックジャーナリスト

ポラリス代表取締役の森剛士(右)とグロービス経営大学院 専任教員の山中礼二(左)

「ポラリスは自立支援特化型デイサービスを通じて、要支援・要介護の高齢者の心身機能改善と共に、国庫による介護保険の負担を削減しています。我々の投資判断基準は強い社会的インパクトと経済的リターン。ポラリスの活動が広がり日本の社会保障が変わることを期待します」

KIBOW社会投資ファンドを運営する山中礼二は、2017年1月にポラリスへ2000万円出資した思いを話す。ポラリスのプログラムは、医療用マシンを用いた「パワーリハビリテーション」や、適切な水分や栄養補給の指導を通じて生活動作能力や認知能力を向上させる「自立支援介護」と呼ばれるメソッドが特徴。「自分の足でしっかりと」をコンセプトに、関西中心に全国71事業所を展開、登録利用者は5785名(2017年5月末現在)に上る。

「特別養護老人ホームで寝たきりの方を自宅へ帰そうとリハビリするよりも、その手前で食い止めることができれば」とポラリス代表取締役の森剛士は話す。国際医療福祉大学大学院教授の竹内孝仁に師事して確立した、ポラリス流デイサービスの改善効果は顕著だ。3カ月以上通って認定調査を受けた5032名(13〜15年)のうち、入所時に要介護5だった41名中23名、要介護4だった148名中67名が介護度数を下げた。要介護4・5の改善率は50%を上回り、延べ204名が介護保険を卒業。3年間での社会保障費削減効果は12.9億円と試算された。

介護保険を使わなくても元気になるという評判が広まり、15年夏には関係省庁の知るところとなった。いまでは官民連携プロジェクト「アジア健康構想」や安倍晋三首相を議長とする「未来投資会議」にて、森は自立支援介護に関する提言を繰り返している。

現在、ポラリスの従業員は約430名。森は4〜5年以内にソーシャルベンチャーとして初の上場を達成し、ソーシャルインパクトを何倍にも高めたいという。

KIBOWは東日本大震災を機にグロービス代表の堀義人らが中心となって設立し、15年夏から社会的インパクト投資を手掛ける。「ソーシャルベンチャーの社会の変え方は、自社発展、他社への拡散、制度の改変。これら3枚のカードをどのように使っていくか、という戦いを始めたところです」(山中)


森剛士◎ポラリス代表取締役、医療法人社団オーロラ会 理事長、グロービス経営大学院在学中。2000年にポラリスを創業。

山中礼二◎一般財団法人KIBOWインパクト・インベストメント・チーム ディレクター。グロービス経営大学院(専任教員)。

文=土橋克寿 写真=平岩享

 

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