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元ベストカー編集長・勝股優の「だからクルマは面白い」

020の離着陸時のトランジションのイメージ画像

モータースポーツシーズンもあと2か月。今年のトピックスといえば、1. 佐藤琢磨選手のインディ500優勝、2. ホンダ・マクラーレンのF1コンビ決裂、3. トヨタの世界ラリー選手権復帰と2勝、の3つが目玉だろう。

ホンダにとっては明と暗だが、日本人がホンダのエンジンで世界を代表するレースで勝ったという事実は、日本のスポーツ史上に輝く快挙だ(報道は少ないけど)。

野球でいえば野茂選手が日本人大リーガーのパイオニアとして有名だが、インディ500のパイオニアは松下弘幸氏。ついでにと言うと叱られるが、F1のパイオニアは鮒子田寛氏。松下氏と鮒子田氏とは親しくお付き合いさせていただいている。光栄なことだ。

さて、今回クローズアップするのはその松下弘幸氏(愛称・ヒロ松下)だ。甲南大学卒業後、本格的にレース活動を開始、1990年からアメリカのレースのトップカテゴリー、CARTシリーズ(現インディカーシリーズ)に参戦。サーキット1周の平均時速370km/hという信じられない世界に身を置いた。ヒロはパナソニック創業者、松下幸之助氏の孫にあたる。よくお母さんがそんな超絶のレース参加を許したよね……と私が話題にすると、いつも笑って受け流す。

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ヒロ松下、現役時代のレース写真

レーシングドライバーとしての第一線を退いた後はアメリカ・カリフォルニア州にある先進エンジニアリング会社、スイフトエンジニアリング社の経営者に転身。たとえばトヨタの章一郎氏が住宅事業を、章男現社長がIT事業を起業したように、事業家の子息の宿命だろうか? エンジニアリング会社を起こしたわけだ。

スイフト社は名門のアンドレッティチームのインディマシンを始め、日本でも2009年からフォーミュラニッポンの全マシンを供給。次は当然F1に進出かと思ったら「ヨーロッパのF1は文化が違い過ぎる」と、別のビジネス分野を選んだ。

会社の社是は「イノベーションカンパニー」。現在は120人ものエンジニア&スタッフを抱え、陸・海・空の先進事業でアメリカでも注目の人と会社となっている。

そのスイフト社が最新作として4年の歳月をかけて開発中であり、ヒロも会うたびに熱く語る先進のドローン「VTOL機」について、自らの口で語ってもらった。発売は来年。11月初旬に日本の千葉でそのドローンのデモンストレーションフライトをするという。注目だ(以下、ヒロ松下氏談)。


日本ではクアドローターの無人飛行機をドローンと呼ぶのだと誤解されている人が大勢いますが、あのような4つのプロペラだけでなく、それ以上の数のプロペラを持つマルチローターのドローンもあります。

ドローンとは無人で遠隔操作や自動制御によって飛行できる航空機の総称。ですから、数千円のおもちゃのドローンから数百億円もする軍用のグロ―バルホークのようなものまで、すべてドローンと呼びます。

現在、我が社で開発しているドローンについてお話ししたいと思います。現在開発中のスイフト020(以下020)はいわゆるVTOL機(Vertical Take-Off&Landing)と言われ、垂直離着陸ができ、かつ水平翼を持ち、水平飛行が可能な航空機です。

ではVTOL機とマルチローター機の違いはどこにあるのか、簡単にお話ししましょう。

マルチローター機はいろいろなメーカーのものが売られており、皆さんの中にはお持ちの方も多いかと思います。安価で安定性の高い機体が簡単に作れるというメリットがありますが、飛行には常に垂直方向に推力が必要なので、現在手に入れることのできる電気モーターを使用した機体だと、バッテリー容量に限りがあり、片道3~4km程度の範囲しか飛行できない。よって、狭い範囲での飛行という用途に限られてしまいます。


いわゆるマルチローター機(Anatoly Vartanov / Shutterstock.com)

文=勝股優

 

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