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2017.08.14 08:00

テスラ充電施設、EV市場急拡大のノルウェーが人口当たり最多

(Photo by Sean Gallup/Getty Images)

(Photo by Sean Gallup/Getty Images)

ノルウェー国内を車で走ってみれば、電気自動車の多さに驚くことだろう。電気自動車(EV)メーカーの米テスラにとって、ノルウェーは2015年の時点で米国に次ぐ2番目に大きな市場だった。ノルウェーでの同年の販売台数は、およそ4000台となった。

ノルウェーでは現在、購入される新車の3分の1以上が電気自動車かプラグインハイブリッド車だ。この割合は、米国の10倍以上に相当する。さらに、ノルウェー政府は2025年までに、ガソリン車とディーゼル車の販売を中止する方針だ。

同国で電気自動車への移行が急速に進む一因となっているのは、政府の手厚いインセンティブだ。電気自動車は自動車取得税に加え、25%の消費税も免除されている。さらに、各地方自治体が無料の充電装置を設置している。

電気自動車はカーフェリーも無料で利用が可能。高速道路料金も大半が無料だ。バス専用車線の走行が認められていることから、渋滞に巻き込まれることもない。そして、当然ながらテスラは、こうした一連の施策から大きな恩恵を受けている。

ノルウェーはテスラの急速充電施設「スーパーチャージャー・ステーション」の設置数が最も多い国の一つだ。テスラのウェブサイトによれば、実際の設置数では米国内が380か所で最多だが、人口100万人当たりの設置数で見れば、6.3か所のノルウェーの方が上回っている。

主な国の人口100万人当たりのスーパーチャージャー・ステーション設置数

・ノルウェー: 6.30
・スウェーデン: 2.40
・デンマーク: 1.70
・米国: 1.20
・フランス: 0.91
・ドイツ: 0.72
・英国: 0.56
・イタリア: 0.37
・中国: 0.11
・日本: 0.11

編集=木内涼子

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