私も自分の漫画シリーズを成功させるまでには苦労したが、厳しい教訓を得ることができて幸運だったと感じている。一方で多くの起業家は、以下の8つの教訓を学ぶころにはもう手遅れ、という状況に陥ってしまう。これらを今から学んでおけば、時間を大幅に節約できるだろう。
1. 事業計画を「聖典」としない
ビジネスはスカイダイビングのようなものだ。安全に着地するには準備が重要だが、難しいのは飛び降りること。一度飛び出せば、勢いに身を任せられる。事業計画は重要だが、それに固執してはいけない。
イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、マーク・ザッカーバーグは全員、その場その場の判断で事業を進めてきた。不確実でも一歩踏み出し、不安定さを受け入れ、前進しながら学んでいこう。
2. ネットワーク作りのイベント参加を減らす
時間は世界で最も貴重なリソースだ。多くのイベントに参加すれば「忙しい」とは感じても、生産性は高まらない。商品やサービスの改善に取り組み、現在の顧客から話を聞く方が、成功により大きな影響を与えられる。
3. 標的を絞る
全員を満足させることはできない。少なくとも駆け出しのころは無理だ。今では「何でも屋」になったアマゾンも起業当初は書籍が中心だったように、小さく始めてから最終的に拡大を図る方が賢明だ。あなたの事業を気に入ってくれた少数の人々に焦点を当て、商品の改善を続ければ良い。
クレジットスコア(クレジットカード使用歴などを元に計算される信用偏差値)改善サービスを提供する米企業、クレジットリペアの起業に成功したスコット・スミスはこう語る。「私たちは、非常に的を絞った隙間市場向け金融サービスを提供した。このグループのみに焦点を当てることで、事業は成功した。万人受けを目指していれば、ここまで成功できなかったかもしれない」と述べている。