キャリア・教育

2017.08.10 12:00

増加する「多忙中毒」 忙しさ自慢をやめるべき理由


自分の日々の生活をどう形容する?
とても忙しくばたばたしていて、物事をこなすだけで終わってしまう、と言いたくならないか。

忙しいと、どういう気持ちになる?
1日中、次から次へと物事をこなすことに喜びを感じるか。

1年間に取得する休暇の平均日数は?
付与される休暇を使い切っていない、あるいはトムのように全く使わないということはないか。

プライベートな時間の典型的な過ごし方は?
他の予定や作業を詰め込まず、ゆっくり腰を下ろしてリラックスし、本や雑誌を読む時間があるか。

友人や家族が、あなたの「多忙自慢」を聞くのにうんざりしている?
自分が取り組んでいる活動について次々とソーシャルメディアに投稿していないか。友人や家族に、自分の活動について話すことはあるか。自分がいかに忙しいかを話したら、相手にあきれた表情をされたことはあるか。

「調子はどう?」と聞かれたときの返事は?
「忙しい!」と答えることが多くないか。

慢性的な多忙中毒になると、さまざまな活動からストレスを感じてアドレナリンが放出されて快感が得られる場合もあるが、健康を害する可能性もある。

米医療機関メイヨー・クリニック(Mayo Clinic)によると、ストレス反応システムを長期間活性化させるとコルチゾールなどのストレスホルモンが過剰放出され、「ほぼ全ての身体プロセスが阻害される恐れがある」という。こうしたストレスホルモンにより、不安や鬱(うつ)、頭痛、心臓病、睡眠障害、さらには記憶障害、集中力低下といった健康問題が生じる可能性が高まる。

忙しさを美化したり、誰が一番忙しいかを競ったりすることはやめるべきだ。慢性的な忙しさは名誉なことでもなければステータスでもなく、変化が必要だという警鐘だ。今からでも遅くないので、すぐに夏休みを確保しよう

編集=遠藤宗生

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