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ファッションデザイナーのヴィヴィアン・タム(Photo by studioEAST/Getty Images)

中国深センの婦人向けアパレル企業「Shenzhen Ellassay」は3月にフランスのファッションブランド「Iro」を1億1800万ドル(約130億円)で買収し、中国の高級婦人アパレル市場での存在感を高めている。

Shenzhen Ellassayは8月8日、ニューヨーク本拠の中国系アメリカ人デザイナーが運営するブランド「ヴィヴィアン・タム(Vivienne Tam)」の株式の75%を買収したと発表した。金額は550万ドルとされている。

中国の広東省広州市で生まれ、香港で育ったヴィヴィアン・タムは1981年にニューヨークに渡り、ファッションデザイナーとしてのキャリアを始動。伝統的な中国のスタイルを取り入れたデザインが、米高級デパートのバイヤーの目にとまり、1990年に自身の名を冠したブランドを立ち上げた。

タムは中国系アメリカ人としては初めて世界的成功を収めた女性ファッションデザイナーの一人にあげられる。毛沢東やブッダのイメージを取り入れた前衛的なデザインはニューヨークのファッション関係者の間で大きな注目を集めた。

タムは過去のインタビューで「アメリカが私にチャンスを与えてくれた」と述べていた。2000年の著書「China Chic」では東洋と西洋の融合というデザイン哲学や、中国のカルチャーについて語ったが、当時はこの本は中国で発禁になっていた。

Shenzhen Ellassayは自社ブランドの「Ellassay」を中国で展開するほか、米国のファッションブランド「Ed Hardy(エド・ハーディー)」の中国や香港、台湾での販売を手がけている。同社は2015年に上海証券取引所に上場し、昨年の売上は前年比36%増の1億6900万ドル(約186億円)だった。

Shenzhen Ellassayを設立した夫妻、Xie GuoxinとHu Yongmeiらの持ち株の評価額は現在、6億2500万ドル(約687億円)となっている。

編集=上田裕資

 

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