コミュニケーションは女性の方が得意、SNSでも同じ傾向

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フェイスブックをはじめとするソーシャルネットワークサービス(SNS)の米国内の利用者を男女別に見ると、大半において女性ユーザーの合が大きくなっていることが分かった。

調査機関ピュー・リサーチ・センターが昨年実施した調査によると、インターネット利用者の中で主なSNS各社を利用している人うち、その男女比は以下のようになっている。

・フェイスブック: 女性─83%、男性─75%
・ピンタレスト: 女性─45%、男性─17%
・インスタグラム:女性─38%、男性─26%
・ツイッター:女性─25%、男性─24%

また、ビジネスニュースサイトのビジネス・インサイダーによれば、スナップチャットのユーザーは70%が女性だという。

友人や隣人、家族、地域社会などのオフラインの世界で従来、社会的なコミュニケーションの中心的な役割を果たしてきたのは女性たちだ。その役割がそのままオンラインに移行したとしても、驚くことではない。

女性消費者をターゲットとする企業向けの戦略コンサルティング会社、米フィーメイル・ファクター(Female Factor)はこうした調査結果を基に、顧客としての女性たちの心をつかむために重要なのは、以下の3つの点だと指摘している。

1. 知識は「社会的通貨」

「女性の文化」においては、製品やサービスに関する議論が積極的に行われる。多くの場合、これは女性たちが自らの世帯において「最高購買責任者」の役割を担っていることが理由だ。多くの女性たちが、自分が家族や友人、同僚たちに有用な情報を提供する存在であると自負している。

こうしたことから考えると、身近な人たちに伝えたいと思うような十分な説得力のある情報(製品・サービスの本質を見抜く力になる情報やヒント、信頼構築の手段となるもの)を、女性たちに提供することが大切だ。女性は趣味や好き嫌いが似た人たちと親しくなる傾向がある。

2. 行動を促すのは「感情」

SNS上では特に、エンゲージメントを高めるのは感情だ。コテンツを作成するときに重要なのは、女性たちのどのような感情を引き出したいのか、ブランドやその製品の購入は感情に基づいたものになっているか、といった点を確認することだ。

3. ビジュアルの影響力

動画の中で表現される動きはたとえ音を消していても、通りがかった人の足を止める力がある。文字があふれるインターネットの世界で、私たちの目を引きやすいのは画像だ。

編集=木内涼子

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