同社の技術職やマネージメント職の大半は、依然として白人男性らが占めている。フェイスブックの全従業員に女性が占める比率は現在35%で、これは2016年の33%から2%しか伸びていない。さらに、技術職における女性比率は5分の1にも届かない19%だ(この数字は2016年に17%だった)。
フェイスブックはここ最近、技術職の女性の採用を推進しておりエンジニア部門の新卒採用では27%が女性だという。
一方で、人種別の構成比率を見てみると全従業員のうち白人が49%、アジア系が40%、ヒスパニックが5%、黒人は3%となっている。また、マネージメント層の70%は白人で、72%が男性だ。また、マネージメント職の女性社員の68%が白人だった。
今回のリポートは黒人やヒスパニック系の社員が、ごくわずかしか増えていないことも示している。黒人の比率は昨年の2%から今年は3%に。ヒスパニックの比率は昨年の4%から5%といった具合に、それぞれ1%の伸びだった。
また、ネイティブアメリカンや太平洋諸島をルーツとする人々の比率はさらに少なく、その傾向は上級職において強まる。フェイスブックが上級職(エグゼクティブやシニアオフィシャル、マネージャーの肩書を持つ人物)に位置づける496名の社員の中で、「ネイティブハワイアン、もしくは太平洋諸島をルーツとする人種」は1名のみ。また、「ネイティブアメリカン、もしくはアラスカ人」とされる人も1名のみで、その2名はともに男性だった。
フェイスブックのダイバーシティ担当ディレクターのMaxine Williamは、今回の発表に際し「現状ではまだ目標を達成したとは言い難いが、昨年から今年にかけて、マイノリティとされる人々の構成比率を高めることができた」と述べている。
フェイスブックが昨年、従業員の構成比率を公開した際にはダイバーシティを推進するグループから抗議の声があがった。非白人のエンジニアたちや支援者らは#FBNoExcusesというハッシュタグをSNSに掲載し、この問題に対する世間の注目を呼び起こした。
フェイスブックは人種の多様性に関する意識が低く、これを改善する努力を怠っていると彼らは非難していた。