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消費税率の引き上げ見送りと、アベノミクスへの信を問う年末の衆院解散 総選挙で、2014年末、勝負に出た安倍晋三首相。彼の政策をどう評価しているか、特集にご登場いただいた識者に見解を求めた。

※以下はアベノミクスへの評価

モハメド・エラリアン「◯」
アリアンツ顧問 / 元ピムコCEO兼Co-CIO 
日本は適切な環境さえつくり出せれば、ポテンシャルは非常に大きい。ただ、日本には、将来の構想で一致団結するための「スプートニク・モーメント」が必要。その意味では、アベノミクスは正しい。財政刺激策と構造改革が日本には不可欠と明言し、然るべきリスクを取ろうとしている。

ポール・シェアード「◯」
スタンダード・アンド・プアーズ チーフ・グローバル・エコノミスト
アベノミクスは高く評価されて然るべき。第1の矢と第2の矢を使って「デフレから脱却する」という明確なメッセージを発信した点がよい。第3の矢である構造改革を通じて、日本の実質成長率の引き上げを図ろうとするのも賢明。ただ、第3の矢は実現するうえで、とてもハードルが高い。

ロバート・ゼーリック「◯」
ゴールドマン・サックス顧問 / 世界銀行第11代総裁
アベノミクスには大賛成だが、実現できるかはわからない。安倍首相の課題は、社会と経済を大きく動かすことで、それには首相一人だけでなく、我々すべてが助け合う必要がある。改革は一夜にしてできるわけではなく、時間がかかり、最後まで遂行できるかどうか。ここが不確かなのだ。

ジャスティン・リン「×」
北京大学国家発展研究院名誉院長 / 元世界銀行上級副総裁
日本経済の構造改革に取り組む意欲は評価できるが、2年経過したいまも改革に必要な施策が導入されていない。残念ながら、日本経済の構造にメスを入れるという覚悟もまだ十分に伝わってきていない。経済成長率も低調なままで、目標を達成できているとは到底言えないのではないか。

ジム・オニール「◯」
ゴールドマン・サックス 元チーフ・エコノミスト
12年11月、日本に滞在していたときに日本円が反転し、アベノミクスが日本人の想定以上に重要なものになると思った。日本円が標準偏差の2倍以上割高で、かつ、安倍政権が真剣に取り組むことがわかったからだ。だから、「BUY ABENOMICS」といった。その結果は言わずもがなだ。

ジム・ロジャーズ「×」
投資家 / クォンタム・ファンド共同創業者
日本は大好きな国だが、安倍首相が日銀に紙幣を刷り続けさせて崩壊に向かわせている。20年後、「安倍首相が日本を滅ぼした」と振り返ることになるだろう。10歳の子供にとって、日本の未来は悲観すべきものだ。移民するか、AK-4 7(カラシニコフ)を手に革命でも起こしたほうがいい。

ピーター・タスカ「◯」
エコノミスト / アーカス・インベストメント創業者
黒田マジックを使っても「実質所得が伸びていない」「雇用が増えても、非正規雇用しか増えていない」という批判があるが、雇用と賃金は遅行指数。アベノミクスは日本にとって非常にふさわしい政策だと思う。日本株市場が変わろうとしている。“20年間の大循環”が始まり、悲観論から脱却する。

フォーブス ジャパン編集部

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