だがこの眠らぬ街で成功を収めた人は、どんな分野であろうと高額な報酬にありつける。
ニューヨークで金を稼ぐ方法は色々ありすぎて、本記事ではその全てを調査・リストアップできないが、基本給に限れば、キャリア情報サイトのグラスドア(Glassdoor)のデータからどの職業の給与が高いか知ることができる。同サイトには、190か国の約70万社に関する3200万件の口コミと評価情報が掲載されている。
ニューヨークで給与の高い職業トップ10は次の通り。(かっこ内は基本年収の中央値とその年間増加率)
1位 弁護士(12万4676ドル、0.7%)
2位 薬剤師(12万1035ドル、1.5%)
3位 ソリューションアーキテクト(11万7394ドル、0.3%)
4位 税務管理責任者(11万5869ドル、1.2%)
5位 データ科学者(11万2974ドル、3%)
6位 教授(10万9498ドル、1.3%)
7位 プロダクトマネジャー(10万7019ドル、2.0%)
8位 ソフトウエアエンジニア(10万4679ドル、2.9%)
9位 プログラムマネジャー(9万914ドル、1.6%)
10位 コンサルタント(8万8820ドル、0.7%)
参考までに、米国全体の基本年収中央値は5万1324ドル(約570万円)。ニューヨーク市内の平均額は6万606ドル(約670万円)だ。
グラスドアのデータによれば同市で給与が最も高い職業は弁護士。個人・企業の法務顧問を務める仕事だ。ニューヨークの弁護士の基本年収中央値は12万4676ドル(約1380万円)で、ここ1年で0.7%増加している。
2位は、12万1035ドル(約1340万円)を稼ぐ薬剤師。これは薬局で働くアシスタント的な立場の職業ではなく、そういった人々をとりまとめる立場の仕事で、高度な教育と資格が必要とされる。
3位はソリューションアーキテクト。ITのスペシャリストとして、顧客が抱える問題について相談を受け、チームを動員して解決を図る仕事だ。
ニューヨークのような巨大都市では、興味や産業分野に関わらず高収入を得られる地位がある。年収は、賞与やチップ、歩合などの追加収入によって複雑に変化する。大都市で大金を稼ぐには、自分の仕事に邁進し、仕事を愛し、決して諦めないことが大事だ。