子どもの潜在能力を最大限に引き出すとはどういう意味かを議論するには、1日がかりでも足りないだろうが、子どもを他から一歩抜きんでた存在に育てる方法として、心理学者が賛同していることは幾つかある。
本記事では手始めとして、次の10個の方法を紹介する。私たちもここから学べることがあるかもしれない。子育てというのは、子と共に親も学んでいくものなのだから。
1. スポーツをさせる
スポーツをすることでリーダーシップに重要なチームワークを学べる、という点には、大半の親が賛同するだろう。しかしワシントン・ポスト紙によれば、70%の子どもが13歳までにスポーツをやめてしまうという。理由はさまざまで、例えば興味の消失、大学進学、スケートボードなどの別のスポーツとの出会いなどがある。
もし途中でやめてしまっても全く問題ない。目的は単に「スポーツをする」ことではなく、身体を使い、チームの一員としてのスキルや役割を学ぶことにあるからだ。
2. 心の知能指数(EQ)を高める
EQとは、どれだけ他人に対して共感や思いやりを示せるかを表すもので、問題解決において重要な要素となる。リーダーに欠かせない資質であることは、恐らく皆さんもご存知だろう。
もし子どものEQレベルを知りたければ、無料でテストを行っているウェブサイトなどを参考にしてもよいだろう。
3. 失敗を受け入れる
これは親にとっては難しいことかもしれない。子どもに最高のものを望むあまり、物事が計画通り進まなかった時のことを考えないことがあるからだ。
スタンフォード大学の心理学者らが行った研究によれば、親が失敗や困難を学びの機会ととらえずに否定的に対処すると、子どもは自分の知性には限界があり成長は不可能だと思うようになってしまうという。失敗しても、健全かつ建設的に対処できるよう、子どもを教育しよう。