ビジネス

2017.08.08

インテリアデザイン界を変える28歳の起業家女子

エミリー・モレエイユ(写真=ジャメル・トッピン)

私には到底、手の届かない楽しみなんだ─。エミリー・モレエイユは、NYの自宅アパートメントでショックを受けていた。

インテリアデザインのことは、何も知らなかった。ただ一つ、自分には身に余る贅沢である、ということ以外は。

新居を素敵に飾りたかっただけなのに、オファーしたインテリアデザイナーたちは、彼女の控えめな予算に全く興味を示してくれなかった。

その経験が元となりエミリーは2013年、オンラインのインテリアデザインサービス「HAVENLY」を姉のリー・メイヤーと起業。

2人で始めた会社は今や従業員60名超。200名以上のフリーランスのインテリアデザイナーをネットワークし、一部屋79ドル、または199ドル均一という破格の料金でサービスを提供している。

予算決めからショッピングリスト収集まで、すべてオンライン上で行われる。家具も販売し、ユーザーはインスタグラムで手軽に形状をチェックできる。エミリーは言う。

「全ての人が、素敵な家に住む権利があるはず。たとえ予算が1000ドルでも、5万ドルでも」


エミリー・モレエイユ◎大学卒業後、NYでのコンサルタント経験を経て、2013年に同じくコンサルタントの姉と「HAVENLY」を創業。起業後にペンシルベニア大学ウォートン校でアントレプレナーシップを学んだ。本社はコロラド州デンバー。起業から約3年で1,330万ドルを資金調達。現在28歳。最終的な目標は、インテリアデザインを“democratize(誰もが使えるもの)”とすること。

文=フォーブス ジャパン 編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.37 2017年8月号(2017/06/24発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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