オキュラス共同創業者が語る「モバイルこそがVRの未来」

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しかし、Lucidのようなスタートアップが抱えるさらに大きな課題は、消費者らがもはやカメラという単一機能のデバイスを求めなくなったことだ。アクションカメラメーカーのGoProが2014年の上場以来、悲惨な業績を残していることからも、それは明らかだ。

Lucidはまた、VRカメラの製造販売に特化した数少ないスタートアップ企業の一つだ。この分野ではサムスンがコンシューマ向けに229ドルで発売したGear 360と、ノキアがプロ向けに1万5000ドルで発売したOzoカメラ等が数少ない前例となっている。

VRカメラは将来的には、スマートフォンの一機能として一般化する可能性もある。アンドロイドの父として知られるアンディ・ルービンは、親指大の360度カメラを同梱したスマートフォン「エッセンシャル」を年内に発売しようとしている。

ただし、現状ではVRコンテンツへの需要はそれほど高まってはおらず、先を急ぐ必要は無い。それでもなお、Lucidはカメラ製品が売れなかった場合に備え、バックアッププランを用意している。マッコーリーが任されたもう一つの使命は、スマートフォンメーカーらに働きかけ、Lucidのテクノロジーを彼らのスマートフォンに採用させることだ。Lucidは同社の180度カメラ技術を各メーカーに、ライセンス販売する計画も練っている。

編集=上田裕資

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