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コンバージョンの促進だけでなく、商品検索利用やFAQとして活用できるチャットボットもある。アマゾンの音声チャットボットデバイス「アマゾンエコー」(日本未発売)は、米国では一時期入荷待ちになるほどの人気商品となっている。チャットボットが通販ビジネスだけでなく、日々の生活を変えるほどのインパクトあるテクノロジーであることは間違いない。

3. レコメンデーション

通販ビジネスにおいて、レコメンド自体はさほど珍しいものではない。商品ジャンルや購入履歴からのレコメンドをすでに実施しているECサイトも多い。しかし、AIによってレコメンドの精度をさらに高めるアプローチが今後トレンドとして起こりそうだ。

アウトドアブランド「ノースフェイス」は、IBMが提供するAI「ワトソン」を使ったレコメンデーションを導入している。2015年には、旅先や時期などのいくつかの質問を投げかけられ、回答していくとオススメのジャケットを紹介してくれるサービスを試験的にリリース。ワトソンを活用したアプリケーションを開発しているベンチャー企業「Fluid」の発表によると、この試みはCTR(クリックスルーレート)が60%、使用した人の75%が「また利用したい」と答えるほど、EC業界としては驚異的な数字を叩き出している。

チャットボットによる対話システムとかけ合わせれば、よりユーザーの趣味嗜好を収集することが可能になるため、レコメンドの精度はさらに上がっていくだろう。顧客一人ひとりのニーズに応える、オンライン上のカリスマ店員が誕生するのだ。

AIを活用した通販ビジネスの最先端へ

ここまで、海外の事例から見るAI×通販ビジネスのトレンドをご紹介したが、通販ビジネスにおけるAIの活用法はこれだけにとどまらない。通販ビジネスにおいては欠かすことのできないメルマガも、いまやAIによって購入履歴をベースにした生成が可能になっている。広告領域においても、AIを活用したリターゲティングが進んでいる。

AIを活用した通販ビジネスはもはや近未来の話ではなく、いますでに起こっている展開だ。日本のAI×通販ビジネスの次なる事例を生み出すのは、あなたの身近な企業かもしれない─。

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文=永田優介

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