米国で最も将来に悲観的な職業は? ランキング発表

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先日の記事では、不動産仲介人や最高責任者が自分の職業の将来を楽観視していることを伝えた。では逆に、未来を悲観視している従業員が多い職業は何だろうか?

報酬調査サイト「ペイスケール」は2015年7月から2017年7月にかけ、米国の労働者を対象に、自身の給与と会社の事業に対する信頼度を調査。そのデータから「現在働いている会社の将来は明るいと思う」と答えた人の数が最も少なかった職業を順位付けした。

将来に悲観的な従業員が多い職業トップ10は次の通り。

1位 栄養技術士
2位 ランドリー・ドライクリーニング業者
3位 材料科学者
4位 原子力技師
5位 溶接・はんだ付け・ろう付け機械の調整者・操作員・監督者
6位 郵便配達員
7位 ソーシャルワーカー(その他)
8位 地球科学者(水文学者と地理学者を除く)
9位 布・衣料のひな型製作者
10位 チームアセンブラー(製品組立チームのメンバー)

悲観的な職業の第1位は、栄養技術士だ。米国内に約3万2000人しか存在しないため、なじみのない職業かもしれないが、栄養士の補佐が仕事だ。

ペイスケールによると、栄養技術士の年収中央値は2万1200ドル(約230万円)で米労働統計局(BLS)調べによる米国の年収中央値3万7040ドル(約410万円)よりはるかに低い。栄養士の方が条件は大幅に良く、給与は栄養技術士のほぼ3倍で、仕事の数も今後10年間で成長が見込まれている。

栄養技術士の次に悲観的なのは、ランドリー・ドライクリーニング業の従事者で、年収の中央値は2万ドル(約220万円)だ。

しかし、問題は給与だけではない。材料科学者と原子力技師は約9万ドル(約1000万円)の年収を得ているにもかかわらず、第3位と第4位にランクインしている。材料科学者は金属、ゴム、半導体などの自然・合成材料を研究し、新たな商品を作るのが仕事だ。原子力技師は放射性物質を使用して医療用診断機器などを製作する。

編集=遠藤宗生

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