27歳で年収8億円 女性ユーチューバー「リリー・シン」の生き方

リリー・シン(Photo by Brandon Williams / Getty Images)


年収は8.3億円、女優の道にも開眼
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2016年には、カリフォルニアに拠点を置く化粧品ブランドのスマッシュボックスと契約し、シンのトレードマークである真っ赤な口紅「Bawse」を発売(Bawse=仕事のみならず人生のすべての局面において主導権を握るボスを意味するシンの造語)。同社でグローバルマーケティングを担当するバーナード・ザイオンは、「すぐに人気1位になりました。彼女のファンのおかげです」と言う。

今年に入ってからは、初の著書である自己啓発書「How to Be a Bawse: A Guide to Conquering Life」を上梓。同書は米国のバランタイン・ブックス、カナダのダブルデイ、英国のペンギン・ブックスの3ヶ国3社から同時に発売され、「NYタイムズ」ベストセラーランキングのビジネスジャンルで1位を獲得した。シンは春から6月にかけて、11ヶ国27都市をまわるプロモーションツアーを敢行したばかりだ。

昨年末、シンはフォーブスによる「最も稼いだユーチューバーランキング」3位になった。推定年収は750万ドル(約8.3億円)に上る。また今回の「インフルエンサーランキング」では、LGBT活動家/ビデオブロガーのタイラー・オークリーや、今はなき動画共有サービスVine出身のモデル、キャメロン・ダラスなどの人気者を凌ぐ影響力を見せつけた。まるでハリウッドスターのようにマネージャーや複数のパブリシストからなるチームを率いる現在の状況について、シンは「時々周りを見渡して、皆、私についてきてくれているんだと驚くことがある」と言う。
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シンの次なるプロジェクトは、女優業だ。レイ・ブラッドベリの「華氏451度」を現代に置き換えたHBOのドラマにビデオブロガー役で参加し、マイケル・B・ジョーダンやマイケル・シャノンと共演する。映画やテレビでのキャリアを視野に入れているシンだが、ユーチューブでの活動もやめるつもりはないという。「私はユーチューブを愛しているし、デジタル空間の可能性を信じています。両方に足を突っ込んでいたいんです」

編集=海田恭子

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